〈大賞〉 トーキチローさん(営業/支店/支店長)→Aさん(部下)

〈準大賞①〉オオマエさん(人材派遣業/経営管理部/常務取締役)→B子さん(他部署)

〈準大賞②〉 RUGBYFUNさん(製造業/工場/副工場長)→部下

〈審査委員長賞〉 しょうたろうさん(マスコミ/地方支局/支局長)→部下

〈NPO法人企業内コーチ育成協会賞〉藤井淳史さん(小売業/取締役)→
                           
としこさん(職場の大先輩であり義母)

<特別賞>オオマエさん(既出)→C子さん(直属部下)

<その他の候補作>

<講評>太田 肇(おおた・はじめ)氏・同志社大学政策学部教授(組織論)

 

 

大賞〉 トーキチローさん(営業/支店/支店長)→Aさん(部下)

テキスト ボックス: 自分(応募者)の感想:この人は以前「仕事よりもプライベート重視」派です。残念ながら今は仕事重視です」と言っていた人です。  結果を出そうと本当に毎日頑張ってくれています。支店のメンバーのリーダー的存在でもあり、心強く思っています。

トーキチローさん受賞の言葉:

「この度は思いがけず大賞をいただきまして、ありがとうございました。

これを言われた時は、部下が他の部署の人間から認められたことがとてもうれしかっ
たのと、それによって私も承認されたように感じて二重にうれしくなりました。

これからもコーチングを通して、支店のメンバーをモチベートして行きたいと思いま
す。」


部下Aさんのコメント:

「私は本当にあっさりした営業スタイルなんですけど・・・。でも、仕事に対する自
分の前向きな姿勢が伝わったことがうれしいです。」と言っていました。(ごめんな
さい、大賞受賞に関してのコメントはありませんでした・・・)

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〈準大賞①〉オオマエさん(人材派遣業/経営管理部/常務取締役)→B子さん(他部署)

審査員評:「関係者に部下がほめられると上司の自分も気持ちが良いです。」
(人事マネージャー)
「『一番』などの言葉が具体的で参考になった」(報道マネージャー)

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 〈準大賞②〉 RUGBYFUNさん(製造業/工場/副工場長)→部下

審査員評:「レポートに対するこんな反応嬉しいですね。メールでの承認のモデル」(代表理事 正田)

RUGBYFUNさん受賞の言葉
「今回のような事例は、やはり本来は顔をみて言葉で伝えるのがベストということは意識しています。
普段から十分に目を掛けて、アドバイスやら、叱咤激励しつつできればいいのですが、

なにぶん時間が不規則だったり、常時顔を付き合わせる場面が少ない場合、その人が起こしたアクションに
対して、何らかの反応をすることを心がけている中での一場面です。
もし自分がそうしてもらったらモチベーションがあがる、気分良く一日が過ごせる、仕事がはかどる、上司や
会社への信頼感があがるなどを想定して、エールを送っている次第です。
感情に任せて怒ることは、簡単ですが、そこから生まれるものは何も無く、誰も得をしない。
日常、部下、家族、友人、等々に対して気をつけていることです。それに対して、褒める、認める、ことは
いくらしても相手に不快感や、不利益を与えることは無いと確信していますので継続していこうと思っています。
自分のスキルの向上が、部下、家族の幸せにつながると信じて、今後も勉強は続けていきたいと思います。
ありがとうございました。」

部下のコメント:
「5Sセミナー報告書の確認をして頂いて返信を貰えた事、
とても嬉しかったです。

ただ単に、セミナーを受けたから報告書を提出する。
これで【終わり】 という義務付けで正直、まとめるのが苦手なので
嫌々していました。
提出してもサラッと目を通して終わり。

そう思っていたので、工場長から感想や、今後の励ましをして頂いて、
報告書の意味を知る事が出来ました。

そして、自分にとって励みになりました。
工場長の優しいお言葉で、仕事のやる気と、もっと伸ばしていきたいと
思いました。」

有難う御座いました。」


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 〈審査委員長賞〉 しょうたろうさん(マスコミ/地方支局/支局長)→部下

テキスト ボックス: 自分(応募者)の感想:指示するのは簡単だったが、多少遠回りでも自分で考えさせたことで、私が信頼していることを分かってくれたと思う。

審査員評:「理由は、部下を信頼したことです。7つの習慣でコヴィーさんが、魚を与える
より捕り方を教えた方が一生食べていけると言っており、それが私の信条だからです。」
(営業マネージャー)

しょうたろうさんコメント:「「応募した作品の状況が後ろ向きであったため、受賞できるとは
想像もしていませんでした。しかも太田先生からおほめいただくとは、光栄の至りです。
私にとって、今年もっともうれしい『承認』になると思います。これからもこのNPOで学んだ
ことを地道に実践していく所存です。ありがとうございました」

部下のコメント:「あの時は、しょうたろうさんの指示通り動いたらうまくいった、くらいの
意識しかありませんでした。信頼されているとか、任されたとかの感じも、その時は必死
だったのでありませんでしたが・・・。でも、一人で処理した達成感はありました」

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〈NPO法人企業内コーチ育成協会賞〉藤井淳史さん(小売業/取締役)→
                           
としこさん(職場の大先輩であり義母)

テキスト ボックス: 自分(応募者)の感想:怒りを静めるのにも承認が使える  第三者同士の言い合いについて、お互いの立場によって考え方が全く違い、どちらの言い分も正しい時に、理屈で説明や説得をしても通じないが、立場を踏まえて'承認'を加えることで、うまくおさまることがある

審査員評:「ギスギスしたことが多い昨今。怒りを静める『承認』大いに活用してください」
(代表理事 正田)

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<特別賞>オオマエさん(既出)→C子さん(直属部下)

テキスト ボックス: 自分(応募者)の感想:評価面談で、非常に辛口コメントをする。  少し腐る可能性も考えたが、すぐに自分を見つめなおしてくれた。厳しく伝えることも、また、部下育成になるのではないかと思いました。

審査員評:一般審査ではあまり得票しなかったが、メンタル全盛の時代に部下にどう厳しい
メッセージを伝えるか?ということでモデルケース。(代表理事 正田)

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<その他の候補作>

応募者→相手

承認の言葉

相手の変化

感想

RUGBYFUNさん→部下

(メールで)
いい感じですね。生産的な品質面だけでなく、安全を含めていろいろの角度、視野で
物事、環境がきちんと見れていて、Ⅰさんの成長をつくづく感じます。
これにとどまらずにどんどんあげて行ってください。
水平展開して、これらを活かしていきたいですね。
また、たとえば、現場巡回にもデジカメ持参で回って問題点をピックアップするなんてことも有りですね。
また、御願いします。
ありがとう。

これは、安全教育の一環で工場巡回をしてのレポートを提出してもらった際のコメントです。直接的にはなかなか変わった面は、見れませんが、見てもらってるという感じは受けています

私の場合、直属の部下は、各課の責任者になってしまうのですが、左記のKさん、このⅠさんも若手で直接の部下ではありません。よって日常的に頻繁に会話がある人たちではありません。結果としてこのような手段になってしまうのが少し寂しい気がしますが・・・。

トーキチローさん →Dさん(部下)

Dさん最近とても「ひき」がいいですね。Dさんの周りにはいい風が吹いていますね。今までコツコツと続けていたことが結果となって表れていますね。

「そうなんですよ、毎日会社に来るのが楽しみで、早く朝が来ないかなって思うんですよ。」「自分でも、今ならいい契約が取れそうな気がするんです。」と嬉しそうに話してくれました。

「早く朝が来ないかな」と思えるなんて、すごいことだし、そのようにして仕事に向かってくれることに私はとてもうれしくなりました。
活動量が豊富な彼の今までの積み重ねが良い循環を生んでいるように思います。

しょうたろうさん→部下

ミスが発覚して私が責任をかぶった時「ミスを恐れて守りに入るより、攻めて得点を挙げてくれる方が良い。その方が、君の力を組織のために生かせると思う」

無言であったが、非常に安心した表情になり、考え込むのをやめたように見えた。その時以来、ミスは起こしていない。

単純なミスだったので、責めることより励ますこと、認めることを優先したのが効果を上げたのかな、と思った。

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<その他の意見>

応募者の意見として
「承認する自分がいい。うまく言えないが承認することは自分の確認になる」
「承認ではっきり目に見える変化は出ないが社内は確実にいい空気になっている」

また審査員の意見として、
いずれも承認の言葉が具体的で、特に『一番』という言葉や『私がうれしい』という
言い回しなど、とても参考になった」

「一口に『承認』といっても、シチュエーションやそれまでの人間関係においても、
いろいろなスタイルがあるということがうかがえ、審査というより改めて勉強させて
いただいた気がします」

などがあった。

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<講評>太田 肇(おおた・はじめ)氏・同志社大学政策学部教授(組織論)

「ほめろ」とか「認めろ」と言われても、すぐに実践するのは難しい。とって
つけたようになってしまっては、効果がないどころか逆効果だ。「ほめる文化」
「認める文化」のないわが国ではなおさらである。しかし、今回の候補はいずれ
も自然で、しかも的を射ている。ふだんからの風土づくり、人間関係づくりがう
まくいっていることをうかがわせる。ほめるにしても認めるにしても、相手が人
間であるだけに、ノウハウ先行ではなく、このように風土づくり、人間関係づく
りの一環として取り入れられることが望ましいと思う。
大賞に選ばれた4番の事例は、第三者の評価を紹介しているので客観性があ
り、ほめ方の見本になるといってもよい。プライベート重視派が仕事重視派に変
わったくらいだから、いかにその効果か大きかったかがわかる。このようなほめ
方を定着させていけば、職場全体の雰囲気もいっそうよくなり、仕事の業績にも
効果が表れてくるのではないか。
それ以外の候補作も、いずれ劣らぬ優れた内容だった。ほめるにしても認める
にしても、相手と状況に依存するのでホームランを打てるとは限らない。これら
の事例のようなクリーンヒットをたくさん打ち、少しでも打率を上げるようにし
たいものだ。

 

(太田氏プロフィール)

1954年兵庫県但東町(現豊岡市)生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、京都大学経済学博士。国家公務員、地方公務員を経験の後、三重大学人文学部助教授、滋賀大学経済学部教授などを経て2004年より現職。専門は組織論、人事管理論。とくに個人を生かす組織や社会について研究。講演やセミナーのほか、マスコミでも広く発言している。著書は『認められたい!』(日本経済新聞社)、『日本的人事管理論―組織と個人の新しい関係』(中央経済社、2008年)、『お金より名誉のモチベーション論』(東洋経済新報社)、『承認欲求―「認められたい」をどう活かすか?』(同)『認め上手―人を動かす53の知恵』(同)など多数。 幅広いフィールドワークに裏打ちされた、現場の実感あふれる「人」と「組織」への考察、それに誠実な語り口には定評がある。2008年4月より任意団体コーチング・リーダーズ・スクエア(CLS)顧問、同年12月よりNPO法人企業内コーチ育成協会顧問。