![]() |
|
| 企業内コーチ育成のすすめ |
※この記事は、㈱帝国データバンク発行「週刊帝国ニュース兵庫県版」に、代表理事・正田佐与が月1回ペースで連載している記事「企業内コーチのすすめ」を、同社神戸支店のご厚意により、転載させていただいています。 第一回 企業内コーチ中国へ行く |
| 「仕事と生活のバランス」を支えるコーチング |
●残業ゼロ支店の謎 6か月間、月1回半日の講座を、他のお付き合いの誘いをすべて断って通い続け、その後支店の営業成績を「行内トップ支店」「目標達成 ただ、今回の主題はその「業績」のことではありません。 Mさんがコーチングを学んで1年半後のこと、前年トップ支店をとったMさんの支店に監査(金融検査)が入りました。 その結果…、業務品質の高さや、行員がみな高いモチベーションで働いていることに高い評価。 それだけでなく、残業がゼロであることが高い評価を受けました。 多忙を極めるはずの銀行で残業ゼロ。どうしてそんなことができたのでしょうか。 ●目安箱で「残業バスター」 ある日、Mさんは「残業バスター」と称する取り組みをしました。目安箱のような箱を職場に置き、残業の原因になることをそこに無記名で入れてもらうようにしました。そして、そこに書かれた残業原因を1つ1つつぶしていきます。 その結果が、「残業ゼロ」となったのでした。 Mさんの支店では、行員が全員生き生きと働き、とりわけ女性の活躍が目立ちました。生体認証ICカードをお客様に勧めることを、「お客様の利益になる」と女性行員たちが意義に目覚めるとゲーム感覚で取り組んでお勧めし、日々流れてくる支店ごとの数字に大喜びしたり、投資の生き字引のような女性パートさんがいて、投資の提案ではだれもかなわなかったり、という雰囲気であったそうです。 想像ですが、「定時まで」と時間を限定されることは、とくに家庭責任の重い女性には福音かもしれません。限られた時間の中であれば、安心して頑張れる、という人は多いことでしょう。 同志社大学政策学部の太田肇教授(組織論)は、モチベーションの問題を考えるうえで、まず「やる気の足かせ」を取り除くことが必要だ、と指摘。 「やる気の足かせ」として、 ①長時間残業 を挙げ、長時間残業については、「残業がチャレンジ精神をくじく」と、述べています。 化粧品販売の会社で、四半期一度のセールがあります。セール期間中はもちろん超多忙、延々と残業して疲れるものですが…、 コーチングを学んでいた女性マネージャーが、スタッフに問いかけました。 すると、スタッフ1人ひとりが自分で考え、周到な事前準備をしたお蔭で、この回のセールでは一切残業が発生せず、定時で帰ってしまった。もちろんセールの売上面でも大成功だった、というのです。 少し出来すぎのような話ですが、スタッフ自身に主体性と計画性をもたせれば、きわめて高い効率で仕事ができ、残業もなくせる、そのためにコーチングの質問法が有効だった、というお話。 今月の5日から9日、「ひょうご仕事と生活センター」主催の「会社が幸せになるセミナー」で、県内5ヵ所を訪問しコーチングのお話をさせていただきました。 兵庫県と県経営者協会、連合が合意し、政労使が一体となって「仕事と生活のバランス」「ダイバーシティー」を普及させる、全国でも初めての試みの同センター。 経済活動から少し引いて「社会」という視点でみたとき、仕事と生活のバランスを確保し働く人々の心身の健康とともに次世代育成につなげ、社会を存続させることが必要で、もしそれがなければ遅かれ早かれ企業活動にも波及してくることは明らか。 そして、「仕事と生活のバランス」のための様々な施策の中で、制度面だけではなく現場の管理職レベルの取り組みとして、やはり「コーチング」は有効だ、と言えるでしょう。
|
| ▲このページのトップへ |
| Copyright (C) 2009 NPO法人企業内コーチ育成協会 All rights reserved |