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| 企業内コーチ育成のすすめ |
※この記事は、㈱帝国データバンク発行「週刊帝国ニュース兵庫県版」に、代表理事・正田佐与が月1回ペースで連載している記事「企業内コーチのすすめ」を、同社神戸支店のご厚意により、転載させていただいています。 第一回 企業内コーチ中国へ行く |
| リアル上司はバーチャル上司に勝てるか |
●「そんなの当然じゃないですか!」 50代後半の部門長の方がコーチングを受け、ふだんのコミュニケーションの改善や会議進行など、さまざまな努力をされて成果が見え始め 20代後半の男性営業社員にヒアリングすると、 と言います。 と私。 さて、彼の言う「色んな方」「皆さん」とは、どんな人なのでしょうか。それについては彼は言葉を濁しました。 ●バーチャルがリアル世界に「見下し」をもたらす そうした、全国区レベルの著名人とコンタクトをとった時に、目の前の普通のおじさん、おばさんである管理職のことを部下は見下しの目でみてしまう、ということがあります。 日々の雑務に追われ、会社のトップから降りてくる指示にあたふたして伝達し、小さなミスも致命的だからと叱ってくる上司。ただでさえ恨まれやすいものですが、片や現場に立っていない有名人の発言は、かっこよく、きれいに響きます。 目の前の人や現象を差し置いて「色んな方」「皆さん」というとき、そうした有名人の発言やコメントが念頭にあるかもしれません。 「有名人とのコンタクト」によって直属の上司を見下してしまい、尊敬できない、指示にも従えないという現象は、今、意外に普遍的に起きています。 とりわけ「アラサー(アラウンド30)」、20代後半から30代前半の層。少し仕事を憶えてきて、でも自分自身は管理職の立場ではなく、人をまとめる苦労はまだ知らない。 当協会のコーチング講座に来られる上司世代の方からも嘆きの声がきかれます。 団塊ジュニアの年代層の人たちが、勝間和代さん、本田直之さんといった有名専門家の著書を好んで読み、「バーチャル上司」として人生の指南をしてもらう気分になる、という現象を、先日日経新聞のコラム「春秋」で取り上げていましたが、バーチャル上司に人生を指南してもらう若手~中堅の心を、リアル上司は「つかむ」ことができるのでしょうか。 やはり、現場の上司―部下が一体感を持って仕事をした方が、仕事の能率はいいものです。 ●「実は彼女と…」 仕事ぶりが不振でミスや取りこぼしが多い、問いかけにもろくに答えてくれない。仕事に不満があるのだろうか、欲がないのだろうかと危惧していた30歳前後の社員。 上司は、ご本人から話を引き出そうと努めな 「このままでは本社に戻れないぞ」 ある日、当の若手社員から相談がありました。 パフォーマンス低下の原因は、そのストレスだったのでした。 それは休みをあげるから彼女に会いに行ってこい、と上司が励ますと、ぱっと部下の顔が輝いたそうです。 仕事上の関わりで一生懸命親身になって話したのはムダではなかった。真実は何のことはない恋の話、でも本人にとっては大いに深刻だった、というお話です。「本気で親身になる」という点で、リアル上司には「一日の長」がある、ということでしょうか。
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