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| 企業内コーチ育成のすすめ |
※この記事は、㈱帝国データバンク発行「週刊帝国ニュース兵庫県版」に、代表理事・正田佐与が月1回ペースで連載している記事「企業内コーチのすすめ」を、同社神戸支店のご厚意により、転載させていただいています。 第一回 企業内コーチ中国へ行く |
| 話を聴けない若手、急増中? |
●学習スタイルによって情報の取り込み経路がかわる!
数年来、コーチングの研修のたびに、受講生の管理職のかたからこんなお悩みをきくようになりました。 きくと、学校の成績も優秀だし人柄もわるくない人を採用した。しかし、仕事をやらせてみると、指示したことと全く違うことをして、職場が混乱に陥ってしまう。こうしたお悩みを打ち明ける管理職の方は、げっそり憔悴した表情です。 上司からの指示を耳で聞いて、正確におぼえられない。 この場合考えられるのは、その人の「学習スタイル」が視覚に偏っている、というケースです。 「学習スタイル」(優位感覚ともいう)とは、人が外部から情報を取り込む時の得意な取り込みチャンネルをいい、大きく「視覚系」「言語聴覚系」「体感覚系」の3つに分けられます。 わたしたちは、五感を通じて外の世界を知覚しています。ところが、人によって最もメインに使っている感覚が違い、それが「学習スタイル」。その人の感じている世界は、その人の「学習スタイル」を中心に編集されていることになります。以下、簡単に各スタイルの人の特徴を たとえば「コーヒー」という言葉から、読者の皆様は何を連想されますか? 黒褐色の色あいや、入っているカップの色柄などが思い浮かぶとしたら、あなたは「視覚系」。またそのコーヒーを飲んだ経緯がストーリーとして思い浮かぶなら、「言語聴覚系」。そしてコーヒーの香りや味、一緒にコーヒーを飲んでいる家族友人との温かい団欒が思い浮かぶ人は、「体感覚系」といえます。 ●危ない「視覚偏重」 セオリー通りですと、こうした人には「視覚」に訴える伝え方をしてあげればよいわけです。指示内容をメモに書いて渡す、PCにポストイットを貼ってやる、メールで指示だしをする、などの方法があります。 ただし、それを職場で実行するとなるとむずかしいものです。口頭で伝えるよりは時間も手間もかかり、とてもそんな余力はないとか、とっさの指示出しには間に合わない、ということが多いでしょう。 口頭のコミュニケーションの「行き違い」は仕事上致命的なトラブルを生むことがあり、研修のあと後日談をきいてみると、そうしたスタッフは多くの場合退職せざるを得ないようです。 できれば、こうした不幸な行き違いを防ぎたいものですね。 学習スタイルの偏りは、多くの場合大人になるまでには補正され、バランスのよい知性になってゆきます。視覚系の知性に偏り、本を読まないで親ごさんを困らせていたお子さんも、小学校高学年から中学ぐらいには、急に本を読みだし、読書好きになったりします。聴覚系以外の学習スタイルのお子さんが、高校生ぐらいで急に勉強に目覚めることもあります。 ところが、視覚系の刺激に溢れている現代では大人になるまで偏りを持ち越してしまうケースも少なくありません。 TV、ゲーム、PCに没頭していると、視覚系以外の知性が発達しにくくなるのは、容易に想像できます。苦手な学習スタイルを鍛えるやり方もありますが、大人になってからではなかなか難しいものです。TVやゲームに子どもさんのお守りをさせるのは、やめたいものですね。 (帝国データバンク発行 TEIKOKU NEWS 兵庫県版 2009年7月20日 掲載)
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