ブラック企業のプログラマーは病気でも休めなかった

ブラック企業

今回はブラック企業の体験談を聞いてきました。

実際、ブラック企業に勤務された方に生の声を聞くと、独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。

今回、話をお聞きしたのは以下の人です。

【職業】
WEB開発会社のプログラマー 23歳 男性

【勤続年数】
3年

【雇用形態】
正社員

ブラック企業の体験談

私は23才の頃、専門学校でWEB開発について学び、卒業後にあるWEB開発会社に入社しました。

新卒として正社員で約3年間働きましたが、当時まだ「ブラック企業」という言葉を知らなかった私をどん底に突き落としたブラック企業でした。

どのようなブラック企業だったのか

主にWEBサイトの受託開発を行っていた会社で、営業が受けてきた仕事に沿ってWEBサイトを開発して納品する仕事でした。

従業員数40名未満の小さな会社で、1チーム当たり5名前後の規模です。

仕事中でも社長には席を立って深くお辞儀をする

まず新卒として入社してすぐ、違和感があった事を覚えています。

その会社では広めの会議室がありましたが、そこはオフィスに行くまでの通り道を兼ねており、会議中であっても誰かが部屋を通るのはよくある光景でした。

そんな会議室で案件のスケジュールについて会議をしていたある日のこと、社長が会議室を通り過ぎようとしていたので、会議を止めて私達はその場で「お疲れ様です」と挨拶しました。

その時「なんだその態度は」と社長から一言。

社長はそのまま通りすぎていきましたが、私はその時は何が気に入らなかったんだろうと不思議に思っていました。

それからすぐに上長が別の部屋からやってきて、「社長が入ってきたら席を立って社長に深くお辞儀をしながら元気よく挨拶をしろ」と注意されてしまいました。

新卒で経験が浅かった私は、「ああ、会社っていうのはそういう所なんだな」と思いましたが、廊下ですれ違った際ならともかく、その会議室は通り道になっていて頻繁に社長も通るのです。

さらに、社長はたまに社内にいるとかではなく、ほぼ毎日社内にいたので、私達は何度も何度も会議を止めてお辞儀をしていました。

今思えばなんと非効率で不要な事か。私が社長なら「気にせず会議を続けなさい」と言っていたかと思います。

そんな事があり、暫くしてだんだんとこの会社のやり方が見えてきました。

毎日終電まで残業していた

まずブラック企業の要素の一つとして「残業が多い」という事がよくあげられるかと思います。この会社も同様に非常に時間外労働の多い会社でした。

週休2日で10時から19時までが基本の労働時間として定められてはいましたが、定時で帰る社員など1人もおらず、誰もが終電まで働いていました。

21時など少しでも早く帰ろうとしようものなら、上長に止められて仕事を割り振られます。

自分の仕事を終わらせ、帰る仕度をして上長に「お先に失礼します」と挨拶をすれば、そこで「これ今日やっといて」と今日やらなくてもいいような仕事を割り振られるわけですから、たまったものではありませんでした。

そうこうしているうちに、「みんな帰るのが遅いから始業時間を早めて、早く帰れるようにしよう!」という上からのお達しで、8時から17時が労働時間となりました。

しかし勿論そんな時間が守られるわけもなく、単純に2時間労働時間が増えただけでした。

休日出勤は当たり前

残業時間が多いだけならまだいいかもしれません。この会社では、徹夜(宿泊)や休日出勤も当たり前のように多く、強制されることが多々ありました。

具体的には週に1~2回は徹夜(宿泊)作業がありましたね。

深夜の5時位までぶっ通しでプログラミングをして、外が明るくなってきた頃、始業時間まで社内で寝ることになりますが、ベッドや寝床が用意されているわけではありません。

床でそのまま寝る人、机の上で寝る人など様々でしたが、私はオフィスの椅子を借りて4個程度並べ、その上で寝ていました。熟練の社員は寝袋を持ち込んでいましたね。

朝5時頃、ふらふらと椅子の上に横たわって眠ったところ、1時間程度で起こされてソースコードと向き合った時、睡眠不足で気分が悪かった上、あたりに漂う珈琲の匂いに胸やけがして、物凄い吐き気がしたのは未だに忘れることができません。

休日出勤については、基本的に完全週休2日制といわれていたものの、蓋をあけてみると土曜は毎週出勤、日祝も3割程度は出勤となっていました。

勿論代休や有休を取る事は容易ではなく、何度も頭を下げて1日だけ休みをもらえるかという所です。

1度営業の1人が社長に対して有給をとる事を説明しているのを見たことがありますが、それはもう、とんでもない事をしてしまったかのような感じで、「この日だけ、この日だけは休みを取らなければならないんです…本当に申し訳ございません」と話をしていました。

何か切羽詰まった案件でもあるのかなと思いましたがそういうわけでもなく、通常通りの日々で1日だけ休むのにそういった説明をしなくてはならないのです。

病気で休もうと連絡した社員には、「なんとか出社できないか?」と必ず聞いていました。

別に1日休んだからといって大きな障害が出るわけではない日でもそうでしたから、仕事に支障が出るからではなく、「嘘をついているんじゃないか」「軽い病気だろう」と初めから疑ってかかっているわけですね。

先輩の中には、新卒の時に39度の熱があるにも関わらず、土曜に出社させられ、やった事といえば「お辞儀の角度を教わってやってみる」という事を上長にやらされただけ、という事があったそうです。

その際も、朝会社に熱が出ている旨と休む旨を電話で伝えましたが上記のように「なんとか出られないか?」から始まり、「無理だ」と断って電話を切っても、2時間後位に「どうだ、マシになったか?今からは出られないか?」という電話がかかってきて、そのやりとりが2~3回続いたそうです。

休日出勤であり、急ぎの業務はあるわけでもなく、当人は発熱して休む旨の連絡を入れているにも関わらず、対価も払わないのにこの仕打ちですから、本当にとんでもない話です。

土曜に関しては新卒のみ必ず出社とされており、当時私は「新入社員なんだから早く仕事を覚えて一人前になるために、必要なことなんだろうな」と考えていた時期もありました。

実際は「後から土曜出勤にしたら文句が多いから、新卒は今から土曜出勤にしておけば、そのまま慣れて週6日以上働くだろう」というのが本当の目的だったようで、のちにこの言葉を上長が直接私に話をしてきた事が、私がこの会社を辞める後押しになります。

残業代が出ない理由

月の労働時間はゆうに400時間を超えていました。給料面では勿論残業手当などはつかず、基本給およそ20万のみになります。

3年間勤めて、だんだんと長い労働時間によって自分の時間もとれず、私はただ働き続ける日々に嫌気がさしていましたが、それでも上長から「どこの会社でも同じだ」と言われ、「そうなのか…じゃあ辞めても仕方がないのかも」と思い、転職に踏み出せずにいました。

今思えば社会経験が浅いのを良い事に騙されていたんですね。

残業代が出ないのは「会社の経営が厳しいから」と社員には説明されていました。

当然経営が厳しければ出さなくてもいいのか、というと断じて許されない事と思いますが、ある種の厳しい体育会系とも言えるような雰囲気の中で、騙されていたんだろうと思います。

しかし、後からわかった事ですが、プログラマーではなく事務として採用された同期によると、実際に経営はそこまで厳しいわけではなかったそうです。

あまつさえ社長宅の電気代や食費等の生活費が、この会社の経費から捻出されていたというのです。

それこそ私達が寝る間も惜しんで必死に働いて、体を壊しながら稼いだお金が、私達に還元されるどころか、社長宅の電気代になっていたのかと思うと漫画のような怒りがこみ上げましたね。

今となっては経験があるので、このような会社に入社してしまってもすぐさま労働基準監督署にかけこむなどの対処のしようもあるのですが、上層部は全員営業あがりの人員で構成されており、本当に口が上手い方が多かったように思います。

新卒の若造を騙す事位、朝飯前だったかもしれませんね。

その状況を改善するためにしたこと

まず上長に組織図を書いてもらいました。

当時プログラマーは直接の上長だけでなく、他の営業や役員など、あらゆる方向から業務が割り振られており、かつ「仕事は断ってはならない」と社長から指示されていたため、タスクがたまっていく一方でした。

「今お願いされてもタスクがたまっているから、完成するのはだいぶ後になってしまう」と説明すれば、「徹夜してでも早く終わらせて欲しい」という指示が出されます。

そこで上長にチームとしてのタスクをまとめてもらう・優先順位をつけるようお願いすると共に、指示の流れを記した組織図を書いてもらいました。

その結果、あちこちからプログラマーへと繋がっているまるで蜘蛛の巣のような組織図がでてきた上、「直接ふったほうが早いから」という理由でこの提案は却下されてしまいました。

次に今後時間外労働に対して対価を支払うよう、残業代の請求を役員に対して行いました。

これは単純に自分自身の賃金のためではなく、対価を支払わないから時間外労働をさせたほうが得という考えにいたってしまっている事を感じていたからです。

また頑張って早く仕事を終わらせても、仕事を終えて帰る事はできないので社員も間延びしてしまうという悪循環を断ち切りたい。そういう考えからでした。

これも簡単にはいかず、「会社の経営が苦しいから」という理由で却下されています。

前述の通り、会社の経費で社長宅の生活費を賄う位なら、もう少し検討して頂きたかったですね。

最後に開発にかかる見積もりに普段に増してバッファを取るようにしました。

さすがに受託開発でクライアントにバッファを取り過ぎた見積もりを提案することはしませんでしたが、自社サイト等、社内で依頼される開発に関して普段より多めにとることで、できた余裕時間でタスクを終わらせてしまい、余った時間を自分の勉強時間等にあてようと考えていたのです。

もちろん早くタスクを終わらせても帰ろうとするとタスクを割り振られてしまうので、オフィスの中にいながらできる事に限られていましたが、新しい開発言語の参考書や、資格の本を利用していましたね。

たまに上長からバッファに対して「時間がかかりすぎている」と注意されていましたが、自分に割り振られているタスクは遅れる事なく達成しており、そもそも対価の支払われない業務時間外でやる事でしたので悪びれることなく「丁寧に作っているためだ」と説明していました。

その結果、忙しい中にあっても自分自身の勉強の時間をとることができ、後の仕事に役立てる事ができました。

結果的にその仕事は辞めました。

仕事を辞めた理由

あるプログラマーが精神を病んで出社しなくなり、期限が差し迫った案件があり、普通なら1ヶ月で作るものを一週間で作らなければならないような、まさしく絶望的な状況の中に配属された事が原因となりました。

いわゆる炎上している案件で、ひたすら朝から際限無くソースコードと向き合う日々が始まり、食事しながらプログラム、寝る間を惜しんでプログラム、休憩はトイレに行く程度、帰る時間も無ければ風呂に入る時間も無いという限界の状態で、ついに同僚が社長に「帰らせて眠らせてほしい」そういう事を訴えました。

社長はその場では、はぐらかして終わりましたが、その後上長に対して「甘ったれてんなぁ。うちはそういう社員はいらん。そんなに不満なら終電で帰って始発でこさしたら文句でないだろう」と話しているのを耳にしました。

おそらくは聞こえるように言ってたんだろうと思います。

元のプログラマーが出社しなくなったのも、長時間労働によるストレスが原因であり、長時間労働を強制した上に対価も支払わず、あまつさえ普段から社員に対して傲慢な態度をとっていた社長ですから、それを聞いて同僚含め、私達はこの会社を辞める決意を固めました。

その後、辞意を上長に伝えると、「他の会社も同じようなものだから、辞める意味はないぞ」「辞めたら経歴にキズがつくから、これから先不利になるぞ」「ここは成果だけでなく、努力を評価してくれる素晴らしい会社だ」と散々引きとめられました。

けれど、3年たって流石に我慢の限界に達しており、決意は揺らぎませんでした。

ブラック企業に勤めている方へのアドバイス

ブラック企業に勤めていて、現状が辛いと感じている方。自分の人生が台無しになる前に一刻も早く外に出ていくべきと思います。

ブラック企業はその名前の通り、中にいると本当に周りが見えないんですね。私のように「他の会社も同じ」と言われ、そう信じてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし他の会社も同じなんてことは断じて無く、会社によってその在り方は様々であると転職してからは思います。

「一つの会社で働いていくべきだ」という固定観念。そんな事はないです。今は昔のように一つの会社で終身雇用という時代ではなく、働き方はどんどん多様化していっています。

「辞めても他に行くあてがない」という不安。現状が辛いならまず辞めてみましょう。冷静にならないと行くあてはみつからないんです。

また、疲れ切った脳ではそういう事を考える余裕もありません。それに、人間やらないといけない状況に身を置かないとほとんどやりません。

最後に、ブラック企業といのは人の人生をつぶしてしまう事もある位酷い所もあり、特に新卒などは社会経験が無いがために陥りやすいと思います。

ブラック企業はよく言います。「やればできる」それなら思い切って辞めてやりましょう。

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