経理事務はドクター・ストップがかかるほどのブラックな仕事だった

ブラック企業

今回はブラック企業の体験談を聞いてきました。

実際、ブラック企業に勤務された方に生の声を聞くと、独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。

今回、話をお聞きしたのは以下の人です。

【職業】
マンション管理会社の経理事務 34歳 女性

【勤続年数】
3年

【雇用形態】
契約社員

ブラック企業の体験談

私は30代前半の時に、全国大手のマンション管理会社の事務として契約社員として働いていました。

前の会社が倒産し、丁度不景気の求人が殆ど無い状態の時に採用を頂き、とても喜んで中途採用で入社しました。

全国大手、東証一部上場企業、明るい社風。場合により正社員登用有り。雇用期間制限無し。

入社試験も筆記や面接など色々なことを通過して勝ち取った採用でしたが、ブラック企業と判明したのは初出社の日の事でした。

どのようなブラック企業だったのか

全国規模の東証一部上場の企業で、名前を聞けば「知ってる」という人が多い企業だと思います。

不動産業界・マンション管理業界ではトップ5位に入る企業で、社風は明るくフランクで好きでした。

マンション管理業界は初めてでしたが、元々経理の経験者だった為マンション管理組合の予・決算作成の部署に配属され、水道光熱費等の請求事務や他雑用事務も有りますが、主に手がけていた仕事は「予算・決算報告書の作成」でした。

量は1ヶ月に多い月で1人の受け持ちが、本決算・予算作成が30~40件、暫定予算が30件~で、酷い月は合計60件以上、同部署の誰かが体調不良や忌引き等で抜けるとその分も上乗せになり、70件以上の作成になりました。

他、内部で人件費削減で正社員の異動が激しく、上司も短期間でコロコロと直ぐ変わる為に上司の分野の仕事も増えていきました(同僚等の決算報告書の添削、新人教育、同僚教育、仕事の振り分け、本社との同時報告等の追加業務)。

厳しい残業時間と仕事量

勤務時間に関しては、入社した時に既に部署全員が月平均60時間以上の残業の部署で、身体が持たないのでシステムを構築して残業を何とか30時間以下にしましたが、それでも仕事が速い為、仕事がどんどん増えていく悪循環に陥りました。

本当の勤務時間は9時~17時30分で、休日は最初月9日でしたが(途中から4週6休に変更)、入社翌日から20時位までは殆ど会社に居ました。

折角テクニックを駆使して水面下でシステム構築をして残業を減らしても、減らした分は他から回ってきていたので、平均退社時間は最後の方は22時以降でした。

東証一部上場の大企業ですが、基本的に給料が安い為(新卒と変わらないです)、私の様に本当に残業している人と、実はのらり・くらりで「生活残業」をしている人が居る、と気づいたのは約1年後でした。

それまでは自分の身体を守る為に「どうしたら、この残業地獄を何とか出来るだろうか?」と思い頑張っていたので、そこまで気が回りませんでした。

平均残業時間が60時間以上、酷い人は100時間に近く、「全社内残業ランキング」というのが全社内メールで回ってきていて、最初の上司が全国ランキングの10位以内に入っていました。

みんな「身体が持たないので」という理由で、先輩が次々と退職していきました。

厳しい残業時間と仕事量なのですが、働いている人達の平均年齢が凄く高く、40歳以上が殆どで、身体が持たないのは当たり前な気がしました(慢性的な睡眠不足、不規則な食生活、不規則な生活等、人間らしい生活が出来ていないから)。

かなり強烈に覚えているのは、退職する人全員が、水面下で「こうすれば、ハローワークにいった時に会社都合になる(残業時間が異常過ぎる為)」という方法を、口頭で引き継ぎされるのが、伝統になっていた事です。

それなりに皆、笑顔で笑って仕事をしていましたが、相当きつかったんだ・・と思いました。

事務系も辞める人は、ほぼボロボロな状態で退職していきましたが、後半では男性の営業(マンション管理担当者)までもが蒼い顔をして朝礼で「もう、身体が限界なので退職する事になりました。申し訳ありませんでした」と朝礼で言って退職された人がいました。

その方は、入社時の朝礼では1番元気で精悍そうで体力が有りそうだったのに、あまりの変り果てた姿に愕然としました。

男性の場合は「理事会」が、夜から始まるので帰宅が24時位になる事も珍しい事では無く、それでも朝は朝礼が有るから遅刻が出来ないので、9時前には出社し、資格も取らなければならない。休日には「総会」が有る。

普通に考えて睡眠があまり確保出来ないので、身体と精神を病むのも分かる気がしました(自分が限界で退職した後、鬱病で休職・退職する人、入院する人がかなり沢山出たそうです)。

ついにドクター・ストップがかかった

そんな過酷な職場でしたが、周りが気の良い面白い人が多かったので、出来れば継続して働いていたかったです。

けれど私自身も上司が居なくなり、上司の仕事もしながら一番重い仕事をし、平日の昼間は新人教育で仕事にならない(抱えていたのは3~5人、他同僚が5人位)ので自分の仕事は彼らが退社した後、夜か休日にしていました(決算本数は変わらず、寧ろ添削分で増えていた)。

その上、職場も遠かったので慢性の睡眠不足と不規則過ぎる食生活、慢性疲労で身体をついに壊しました。

もう、システム構築でどうにかなるレベルでは無かったです。

エクセルで、一番速いテンプレートを考えて作成し、新人に渡し使い方を教え、更に仕事を教え、決算特有の数字が合わない所の拾いだし作業と締切との闘いで、徐々に元々身体が弱かったので激務に耐えられなく、ついに胃痛で仕事中に倒れて帰宅が出来なくなり病院に行きました。

「こんな生活をしていたら、絶対に治らないです。無理にでも生活を変えないと、もっと身体はおかしくなります。身体に悪い事しかしていない。せめて普通に寝て、食べる事、人間らしい生活を先ずしないと。それが無理なら会社を辞める事です」と、ついに病院でドクター・ストップがかかりました。

胃痛を取り敢えず抑える為に、胃潰瘍の薬と吐き気止め、胃薬、鎮痛剤を同時服用し、あまりにも酷い時は点滴をして貰いながら仕事に行きました。

家に居る時間が、夜寝る前30分位と寝る時間と朝準備する時間しか無いので(日曜も休日出勤)、TV等見てる時間も無くて、その会社に居た時は「目覚ましTV」しか見ていないので、そこの間の世間の情報がいまだに全て人生からドカンと抜けています。

会社の人と結構仲が良かったので辞めたくは無かったけれど、もう、身体が限界でした。

上司に退職させてもらえなかった

決心して転勤してきたばかりの上司に「先日胃痛で倒れまして、病院でドクターストップがかかりましたので今の業務が改善されないのならば退職させて下さい」と告げました。

けれど「抜けられたら困る」と言われ「特例で、体調が悪い時は連絡し、病院で点滴してからの出社を認めるし、業務も改善する方向にするから辞めないで欲しい」との事で、今度は上司・会社からの「退職ストップ」がかかりました。

本当だろうか?と思いながら、一旦退職を保留にしました。その間に一番の繁忙期がやってくるのですが、本当に苦しかったです。

普通の体調だったら出来る事が、睡眠不足が続き過ぎて、目が霞む・頭痛・吐き気がします。

上司の仕事を抱えていたのは自分だけでしたので、それを嫉妬する人も中にはいて、嫌味をパートのおばさんや若い子から言われましたが、反論する気力も体力も無く、ただ頑張って笑っていました。

だったら代わりにして欲しいと、本当は思っていました。引き受ける前に身体が持たなそうだと思って、最後まで食い下がって私自身が反対していたので。

体力と気力は新人教育に回さないとならなかったから、自分が悪く言われても仕事を完遂させる責任があったので、気分は良くないけど身体を守る為ならどうでも良い位の限界でした。逆に自分の仕事だけに集中出来る休日出勤の方が仕事がはかどるし、気楽でした。

でも、業務改善は待っていたけれど全くされず、むしろ上司は「残業代がつかないので」と先に帰宅する始末。

「もう、あてに出来ない。とにかく自分の限界まで頑張ってノルマを達成したら、もう1回言おう」と考えながら、ひたすら仕事ばかりしていました。

本当は結婚適齢期が迫っていたのにもかかわらず、それすらにも気づく事が出来ませんでした(人生を棒に振りました)。

そうこうしているうちにもう1回、今度は吐き気も伴い胃痛で再び倒れました。本当の限界が来ました。

病院で「もう本当に辞めた方が良いです」と言われました。「薬はその場しのぎにしかならない」、との事でした。

再度、上司をもう一度退職する為に呼び出しました。

その時に「業務改善出来なかったよね、すまない。でも、一般の仕事から離れて管理職の仕事に専念すれば多分楽になるから、そうしていかないか?」と言われました。

その時に「では、その自分の決算60件近くは、誰が作成するんですか?また、私は正社員でも、管理職という肩書でも無いのに」と心の中で思いました。

けれど、上司は先に帰宅していたので現場の惨状を正確には把握していないし、多分会社の仕組み上、管理職の肩書も貰え無い、給料ベースも変わらない。仕事だけが契約社員なのに管理職・・・。

言っても無意味だと諦めて「申し訳無いですが退職させて下さい。身体が限界です」と伝えました。

この会社で、かなり大きく身体を壊した為、今現在でも胃腸の薬は手放せなくなりました。

会社は好きだったけれど、身体が本当に限界でした。医療の制度も利用しようと医師と相談していましたが、上司に却下されてしまい無理でした。

この時の事は、今後悔しても無意味だし精神衛生上胃痛にも良く無いので、あまり考え無い様にしています。

その状況を改善するためにしたこと

先ず、エクセルがかなり得意で関数等もかなり得意でした(実践で鍛えた物)ので、最初入社した時点で「あ、無駄が多い」と一見して思ったので仕事がまだ少ないうちに、徹底的にベースを変えて、組める所は関数を組んだりして仕事が誰でもスムーズに速度が上がる様に作り変えました。

そのテンプレートを他の人や上司にも渡しました。それでなければ、1人で月60件も予・決算等文字系も含めて作製出来ないので。

前からあった物が原始的でしたので、見つけたら徹底的に効率化重視で隙を見て作り変えました。

その効果は60時間以上の残業を30時間以下まで落とし、尚且つ仕事量は減らさず、でしたので効果はあったと思います。

それを見て人事の課長に呼ばれて「一体何をして、そんなに1人だけ残業を減らす事が出来たの?」と質問を受けたので、効率は間違いなく上がったはずです。

ただ、新人教育に関しては、メインのエクセルが苦手な人が入社してしまった為に難航しました。

更に経理に明るく無い「新卒」が入社した為にも難航、難航しまくりましたが、新人アウェーな空気を変える為に、必死で新人が溶け込める様に会話を盛り上げて笑いを取りながら説明し、お笑い芸人もどきを演じきりました。

自分よりかなり年上の人達をまとめる為に嫌味も沢山言われましたが、そこも自分を下げて笑顔で仕事をしながら常に冗談を言い、場の笑いを取りました。

男性のマンション管理担当とマンツーマンで決算作成を遂行するので、そちらにも愚痴を聴いたり気を配りました(皆青い顔をしているので)。

もの凄いキツイ量の仕事を抱えていましたが、弱音は吐かないで、上司が居ても、自分は上司の仕事を代わりにしていたから、新人や同僚に不安を持たせない様に仕事のペース配分や「これを与えたら、次、これが出来て次は戦力になってくれるかもしれない」等、計画的に仕事のレベルを考えて、仕事配分をしていました(そこまでの私の配慮を汲んでくれた人は、今となっては居たのかは分かりません)。

胃痛に関しては、常に残業時間で空腹になり過ぎる事を避ける為に、手軽に食べられる物・飲むヨーグルト等を常備し、同じく残業する同僚の分もお菓子等を購入し、新人を激励していました。

とにかく、一人でも早く仕事を覚えて戦力になって欲しかったので、簡単にまとめた資料等も作成し、一人一人に渡し足りない分を実際やってみて質問して貰う事で補う事にしました。

新人教育や、同僚からの質問・添削で平日の昼間が殆ど仕事にならないので、考えても解決策は無く、最後は気持ちを割り切って、自分の仕事は休日出勤で集中的にする事に切り替えました(その方が速いし質問攻撃が無い分仕事に集中出来るので)。

結果的にその仕事は辞めました。

仕事を辞めた理由

辞めた理由は、上司から退職を止められた代わりに提案された業務改善策(管理職の仕事に専念する事)が、全く適切では無かった事と、それにより更に厳しい状況になる事が安易に予測出来た事です。

更に、退職の予定の後事業所の引っ越しが丁度予定されていて、この量の仕事と体調不良を抱えながらの引っ越し作業に(以前働いていた会社で引っ越しは、数回経験済み)、とても身体が耐えられないと思った事(自分より年上の方ばかりでしたので、力仕事が振られるのは予測出来ていたので)。

とにかく、何よりも「身体がもう限界だ、ゆっくり寝て、とにかく休みたい」その一心でした。ずっとゆっくり等出来なかったので。

自分が辞める事で、皆に負担がいく。でもその前に、新人を数人は、ある程度まで戦力として使える様には教育してきたから、マニュアルも沢山作ったし、新人は勤めている期間が短いから身体がまだ消耗していない・・何とか乗り切れるはずだと思いました。

ここを逃したら、多分もう一回倒れて自分の身体も取り返しがつかなくなる、本当に帰宅出来なくなる、命がけで辞める事を頑張りました。

辞める為に命がけで引き継ぎ資料も膨大に作成し、一切手を抜かずに仕事も精一杯頑張りきった、もう楽になっても良いのでは無いだろうか?と本当に思いました。

「楽になる」、変な言い方ですが、本当に一旦楽になりたかった。沢山眠りたかった。仕事の締切りや質問攻め、中間の調停役から解放されたかった、仲間に卑怯だと言われ様が、私はあの時、仕事よりも自分の命を選択しました。

ブラック企業に勤めている方へのアドバイス

ブラック企業は最初から「当たり前」の概念がおかしいので、普通の変なプライドは一切持たない事です。

理不尽な事も沢山有るし、皆も限界だから情緒が不安定になるのは仕方が無い、ある程度諦めが肝心です。

そもそも企業の体質が現場と本社が通じ合って無いのだから、言って通じる企業で有れば、「ブラック企業」になんて最初からなって無いはずなのです。

問題を定義しても、長年そうだから改善等は難しい。だから、皆辞めるのです。

入社した日から「残業するのが当たり前」と思い込んでいる人達を説得する事は、とても難しく大変です。

私は身体を壊して退職し、いまだにその余波は残っていて「持病」という形で病院通院をしています。ブラック勤めで、人生が崩壊したのです。それでも、会社を辞めてしまえば「会社は、例え死んでも、何もしてくれない」のです。

いくら頑張っても、何もしてくれない。実際、何も無いのです。そこを早期に見極める事が大事です。ブラック企業で「良い人になり過ぎる」ほど危険な事は有りません。

長期で残留している人をよく観察して下さい。何処かで手を抜いて上手く立ち回っています。誰かを利用して上手く回しています。

正直で、一生懸命な人程ブラックでは長く続きません。上手にさりげなく、他人に仕事を振る事を覚える事です。

それでも身体が「もう、本当に限界」、精神的に、朝の通勤時に朦朧とし、電車に飛び込みたい衝動に駆られたら重度です(私の会社ではこの衝動に駆られてる人がもの凄く多かったです)。

職歴は汚れてしまいますが長く居て身体を壊すよりは、辞める事も人間として長期で生きていく上での賢い選択だと今は思います。

「石の上に3年居たら、一生病院通い」では本末転倒です。人生は長いのです。全てに於いて「継続は力なり」が正義では有りません。この場合、直ぐ辞める事が悪では無い。人間として生きる事を、選んでください。

「人間として生きる事」を選ぶあなたは、決して悪ではありません!!「あなたは悪くない」。健闘を祈ります。

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