国家公務員は休職中に無給で勤務させるブラック企業だった

ブラック企業

今回はブラック企業の体験談を聞いてきました。

実際、ブラック企業に勤務された方に生の声を聞くと、独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。

今回、話をお聞きしたのは以下の人です。

【職業】
国家公務員(総合事務) 33歳 男性

【勤続年数】
12年

【雇用形態】
正社員

ブラック企業の体験談

22歳で、大学卒業と共に国土交通省に採用され、国家公務員として勤務していました。公文書管理や土地価格調査などの仕事を行ってきました。

数年間をかけ、日常的な徹夜を含む長時間勤務と、それに並行して生じる日々の苦情電話対応と、更に上司の無理解に苦慮し続けて体調を壊します。

そしてついに勤続12年目、「病気休職中に無給での勤務を強要された」ことをきっかけに辞めることとなりました。

どのようなブラック企業だったのか

国家公務員として勤務をしました。人手不足なので、長時間労働が常態化していました。

仕事内容は部署によって様々であり、勤務した12年間を遡ると、公文書管理、土地価格調査、建設事故調査、建設資材の価格調査、各種統計、道路の掃除など多々経験しています。

仕事内容自体は「ブラック」といえるか分かりませんが、それに伴う環境が「ブラック」だったのです。

具体的には「人手不足なので交代する人員がなく、3連続の徹夜を強いられる」「人手不足なのでコールセンターを設置できず、苦情電話対応をしながら日々の仕事を行う」という日々でした。

また「予算不足なので残業代は月6万5千円が上限」などの決まりがありました。

クレーマーが多い苦情電話対応

特に苦情電話対応は、精神的に疲れるものでした。

役所である手前、「理不尽な要求をしてくる客も相手にしなければならない」という建前があります。

だから、当方の国土交通省における仕事と全く関係もない「薬の飲み合わせが複雑で分かりにくい」「うちの夫は土日休みだが、隣家は水曜休みなのがけしからん」「道を歩いていたらクラクションを鳴らされた」「本屋で地図を買ったのに、自宅が掲載されていない」「国税庁のWebサイトが使いにくい」などなど、仕事の邪魔言いがかりの電話が来ても、相手にしなければならない訳です。

マスコミによる公務員バッシングを真に受けてしまい、それを真似してクレーム電話をしてくる年寄りが多かったのは非常に面倒でした。

相手が公務員であればどんなにひどい攻撃をしても構わないと開き直っているクレーマーが多かったですし、更に、同じことを考える上司が職場内に存在したのもまた辛い事実でした。

「苦情電話対応をしたことのない上司」が意外に多く存在し、これもまたやっかいな存在でした。つまり、仕事の邪魔となる相手が内部にも外部にもいたのです。

それは単に「苦情電話を受けるような部署に配置されたことがない」幸運ゆえの結果なのですが、それすら知らない様子。

「私(=その上司)はこれまで苦情電話など受けたことがない。苦情電話を受けるなど、よほど仕事に問題のある職員なのだ」と本気で思い込んでいる上司ですから、世間の常識が通用しません。

例えばクレーマーから金銭を要求されたら、本当に支払えとの指示が来ることもあります。一度クレーマーに払ってしまったら次の要求を招くことになる、という想像さえできない上司にうんざりさせられました。

民間会社ならばコールセンターを設置し、電話応対専門の社員やパートを置くのが通例でしょう。

しかし役所はそのような発想はなく、職員の机においてある電話機に、外部からの苦情電話が直接かかってきます。苦情電話対応で半日つぶれる日も多々ありました。

3連続の徹夜勤務がある

災害対応時の24時間勤務は、交代性ではありません。台風など災害対応時は、24時間体勢での監視が義務付けられています。

これはある意味当然であり、災害時の特別勤務シフトが組まれることもあります。

しかし、国家公務員削減が言われる20年以上前の、職員の数がもっと多かった頃の勤務シフトが変更されずに使われている訳ですから、そもそも仕事量に見合うだけの人員がいません。

「3人で交代して24時間の監視を行う」ルールだけが残ってるので、今や担当者が一人しかいなくとも24時間監視を行わなければなりません。

例えば4日間、台風や大雪の気象警報が解除されなかった場合、3連続の徹夜勤務を強いられます。前述の通り、交代する人手がないからです。

仕事のせいでうつ病になった

うつ病の診断をされましたが、職場としての対応はされませんでした。

長時間勤務しても残業代は月6万5千円が上限。しかも日々の勤務のうち半分くらいが理不尽で解決方法のないクレーマー対応に追われていたわけであり、自分でも気付かないうちに少しずつ体調を崩しました。

実は当初うつ病と医師から指摘された時(勤続5年目に当たります)は、自覚症状がほぼ無かったくらいなのです。

ただ、自覚が無かったばかりに自分で対策を講じることもなかったため、自分でも気付かないうちに体力を消耗していきました。

具体的には、下痢や嘔吐、めまいなどの症状です。

ただ、それらの症状を職場に報告しても仕事を軽くしてもらえる訳でもなく、むしろ「今まで苦情電話対応をしてきたのだから、慣れているはずだ」「今後もそのペースで続けてくれ」と、暗に職場としての環境改善は行わないとはっきり宣告されたようなものでした。

逆に、これまでうつ病を宣言して休んだことのある職員ほど、前例を尊重され、楽な職場ばかり転勤するという処遇。扱われ方のあからさまな違いに失望を感じたものです。

休職中なのに4ヵ月間ただ働きさせられた

病気休職の身分のままで、無給での勤務を強いられるようになりました。

勤続12年目。7年来のうつ病が重くなって、下痢やめまいなどの症状が頻発するようになり、日常生活に支障が出はじめました。

精神科に1年以上通院し、7種類の薬を1日4回飲んで症状を抑えながら日々の仕事と日常生活を送るようになりました。ついにそれも限界に達したため、精神科医師の診断書を添えて休職を願い出ることにしたのです。

ところが、すんなり休職の手続き、という訳にも行きませんでした。

職場内では「診断書が出たのならば休職させるべき」「今休まれたら人手が足りなくなって困る」という2つの意見が出たため、私の処遇は間を取って「病気休職の身分のままで、無給で勤務をさせる」というものに決まったのです。

どうやら「給与を支払わないのだから働かせていることにならない」という理屈だそうでした。書面上の証拠を整えたのならば実態はどうあっても構わないという役所仕事のツケを、私個人が払わされることとなったのです。

もちろんそんな処遇は不当であると抵抗しました。すると「仕事を増やす」という対応をされました。「病気休職中の勤務は例外的措置だから、(本来の部署に加えて)別の部署でも掛け持ちで勤務してよい」という理屈でした。

病気休職すべき職員を「休ませる」という発想はまるでないようで、「書面上問題のない形で勤務させる」ことが優先されていました。

なお公務員においては、労働基準法は適用されません。特に事情がある時には、給与を払わずに働かせることや、残業代を支払わないことも認められています。

民間と違い、法律に直ちに違反するわけではないのです。ただし、上司個人の裁量で認められるわけでもなく、一定の要件を満たす必要があるでしょう。

ですが現実には、人事担当の上司1〜2名の判断のみで、私の給与を止めるという命令が通ってしまいました。

不当だと訴え続けましたが聞き入れられることはなく、結果として4ヵ月間のただ働きを強いられました。

基本給が出ないのはもちろんのこと、残業代、交通費も支払われません。その時期の残業は月10時間程度でしたが、残業代が全く出なくなったのはストレスでしたし、1日往復4000円かかる交通費が全て自己負担というのもやりきれない思いでした。

また有給休暇や病気休暇も取れなくなったため、病院へも通えなくなりました。

病院へ通えなければ処方箋を受け取れず、処方箋が無ければ薬は買えませんから、今ある薬を砕いて少しずつ飲むという生活となり、めまいを抱えながら通勤する毎日。

通勤中に電車内で立ち上がれなくなったこともありました。例えばニュースで残業代不払いが問題とされていますが、私の場合は基本給さえ払われなかったのです。

その状況を改善するためにしたこと

不当を訴え出ましたが、取り合ってもらえることはありませんでした。

私は当然、「給与を払わないまま働かせるのは問題だ」「そんな条件での勤務はできない」と抵抗はしました。

そこで初めのうちは、給与が出ないままでの勤務を強要されるくらいならば、せめて休職を解除して給与を受け取った上での勤務をさせてくれ、と願い出ました。

しかし職場側の言い分は「人手が足りないのだから休ませるわけにはいかない」「そもそも病気休職を願い出たのはあなただろう」「休職状態のまま勤務をする特例を認めてあげているのに、何が不満なのか」というものでした。まるで言いがかりです。

なお、以上の言いがかりは、特定の上司一人から言われたのではなく、各部署からの要請。私一人が無給で働くことを我慢すれば、各部署の要望が全て達成されるわけだから我慢しろ、と言わんばかりの要求でした。

直属上司ではなく、その上の人事の責任者に当たる上司が「無給で働かせることを了承」したので、それが「正義」となってしまった印象があります。

思えば、病気休職中の職員を働かせることは、自分ひとりであれば後ろめたく感じるけれど、組織一団となって強制するのであれば罪の意識は薄れるという状況だったのでしょうか。

通報窓口にさえ相手にされませんでした。

職場内には通報窓口が設置されています。仕事において、違法や不当な事項があった場合に通報を受け付けてくれるという部署があることは知っていましたので、そこへ相談することにしました。

しかし言われたことは「通報するなら上司を通してくれ」「職員の勤務については扱っていない」でした。

私は上司から不当な勤務を強制されているのだから、上司を通じて相談できるはずもありません。

また、当該通報窓口は「公務員が賄賂をもらっている」などの事件を受け付けるのが本業であり、職員からの相談は受け付けていない、という言い分を聞かされました。

辞めさせてくれと願い出ましたが、囲まれて説教されることに。

4ヵ月経過してもただ働きを強いられる環境は変わらなかったため、それならもう辞めさせてくれと依頼するようにしました。

しかしそれも聞き入れられず、週に1回呼び出され、幹部4人に囲まれ「途中で辞めるのは無責任だ」「休職中に働いてよいと認めてあげているのに何が不満なのか」と説教されるようになりました。

ただし、もう辞める意図は固まっていたので、説教されること自体は苦にならなかった思い出があります。難癖を付けられても「あ、そうですね」だけで1時間を乗り切ったこともあります。

結果的にその仕事は辞めました。

仕事を辞めた理由

給与が出なくなったから辞めた、というのがシンプルな理由です。

これまで辛い環境で働いてきました。理不尽な苦情電話を受けても、無意味なのを知りつつ真摯に対応するよう上司から指示された時も、「給料をもらっているのだから」という理由で我慢してきました。

長時間労働や連続する徹夜勤務の際も、「給料や手当てが出るし、自分ひとりではないのだ」と割り切って仕事をこなすよう努力してきました。

しかし、勤続12年目にあたって、病気休職が必要な状態であることを理由に「給与を止める」という扱いをされた訳です。これで、つらい環境で働き続ける根本の理由は無くなりました。

もちろん給与支払いを止めると告げられた翌日に辞めた、というシンプルな理由ではありません。

給与を止められてから4ヵ月ほどは、何とか正常な状態で働くか、ルール通りの方法で休職をするかの方法を取れないか模索しました。

しかしその努力も叶うことがなく、人事担当の責任者に当たる上司から「今後最低6ヵ月は、今と同じく無給での勤務を続けろ」と明確に指示されたので、割り切りました。

以降は「辞めるための努力」をするように、私自身が方向転換をしたのです。

「途中で辞めるなんて無責任だ」「転職先が見つかるまでは今の職場でただ働きを続けろ」とも言われましたが、それはむしろ辞める理由を大きくしただけでした。

ブラック企業に勤めている方へのアドバイス

理不尽な態度をとる者に、真摯に応じる必要はありません。

辛い環境で働いていると視野が狭くなり、しかもそれを自覚できないという悪循環に陥ります。

私は、うつ病の人は思考が悪循環に陥りがちであるという一般論は知識として知っていたのですが、自分自身がそれに該当すると思い当たることができず、対策が遅れてしまったことを悔やんでいるところです。

ブラック企業に勤めているのだと自覚できる余裕があるうちなら、まだ「辞める体力」または「改善する体力」がある証拠。今のうちから対策を進めておきたいものです。

できれば転職活動を進めておくのが理想ですが、転職はそう簡単ではないと感じるかたも多いことでしょう。

特に、私の場合は公務員であったので、周囲に転職をしてゆく人の情報がまるで無く、また私自身も転職や退職をリアルに考えられませんでした。

そのため「今の職場環境に慣れる」ことを優先するような方向の努力をしてしまい、「今の環境を変える」方向の努力が遅れてしまったのが現状です。

私は「休職中に無給で働かされる」仕打ちを受けましたので、今となっては「理不尽な対応をしてくる奴に、真摯に向き合う必要はない」と割り切り、それこそ無断欠勤や暴力事件など問題を大きくしてから上司を告発するくらいのことを、体力があるうちに行っておけばよかったと考えています。

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