就職したドラッグストアは新入社員を洗脳するブラック企業だった

ブラック企業

今回はブラック企業の体験談を聞いてきました。

実際、ブラック企業に勤務された方に生の声を聞くと、独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。

今回、話をお聞きしたのは以下の人です。

【職業】
ドラッグストア勤務 30歳 男性

【勤続年数】
6年

【雇用形態】
正社員

ブラック企業の体験談

22才の頃に、あるドラッグストアにアルバイトとして2年働き、薬品販売の資格を取って正社員になりました。

福利厚生があり手取りも悪くなく、まともな企業に就職できたと喜んでいました。しかし、それは間違いでした。正社員として6年働いた後、退職しました。

ブラック企業であると知った上で6年間働いていた訳ではありません。驚くべきことに、私は自分が勤める会社がホワイトであると思い込んでいました。

どのようなブラック企業だったのか

「ブラック企業」という言葉が浸透した昨今、世間の目も厳しくなり、度を越した時間外労働を強制する企業は減少しているかのように見えます。

しかし、実際はそうではありません。少なくとも、私が勤務していた会社では、「ブラックなのは会社ではなく、ネガティブに考えるあなた自身である」と思い込ませる狡猾な手段が実施されていました。

正社員として入社した私が、新入社員の研修に行った時のことです。

「私は欝です、と医者に言えば誰でも鬱病患者になれる」それが最初の研修で教わった言葉でした。

ひとつでも多くの言葉を吸収したいと意欲に満ちる新入社員が集まる場で、「欝は甘えであり、弱音は悪であり、去っていった人間は他人に迷惑をかける恩知らずである」と言った話が繰り広げられました。

おそらく当時、目を輝かせてこの言葉を聞いていたであろう私たちですが、私自身が退職を決意する頃、同期の社員はもう誰も会社に残っていませんでした。

仕事の休憩時や飲み会での話題は、ほとんどが「体調不良で休職している人」や「欝で辞めてしまった人」についてのものでした。

「たったそれくらいのことで」「根性がなかった」「仕事の出来ない人間だった」などの言葉が飛び交う中、「自分も休んだり辞めたりしたら、こんな事を言われる人間になってしまうんだ」と内心考えていたのは、私だけではなかったと思います。

とにかく、少しでも楽をしようとしたり、弱音を出した人間に対しての徹底的な糾弾が染み付いた会社でした。入社時からそういう教育を受けている社員で成り立っている会社なのだから、当然なのかもしれません。

社員がそんな思想なのだから、それは店舗のスタッフ(パートの方やアルバイトの子など)にも浸透していきます。

入社から2年目、まだ平社員だった私のもとに、1人のパートの方がある相談にやって来ました。相談の内容のせいもあり、おそらく店長などには相談しにくかったのでしょう。

そのパートさんは、まだ入って1ヶ月にも満たない新人さんでした。パートさんは、私にこう言いました。

「ここのスタッフさんたちは、何故みんな常に誰かの悪口を言っているのですか。仕事中も休憩中も。私は入ったばかりなので、みんなのことをまだそんなに知っていません。ですが、毎日誰かの陰口を聞いていると、誰も信用出来なくなりそうで疲れます。私も誰かに悪口を言われているのでしょうか」

私も同じ気持ちでした。

会社が社員に歪んだ考えを植え付け、それがまた形を変えてスタッフに蔓延していく負のサイクルがありました。

簡単に言えば、いじめグループに入らないと自分がいじめられてしまう、そんな小学校で行われているようなことと同じです。

一緒になって陰口を言うことが出来ないなら、誰にも文句を言われないように仕事を頑張るしかありませんでした。しかし、それを無理に続けてしまい欝になってしまった社員も何人も見てきました。

ですが、その社員にかけられる言葉は、「あの人は良く頑張っていた」といった類のものではなく、「あんな良い上司の下で働いていたのに、なんで欝になるかわからない」「もともと仕事が出来ない人だった」などと言った心無い言葉ばかりです。

「欝は楽したいだけの嘘つき」という教育がされた社員で成り立っている会社なのだから、これも当然の結果なのでしょう。

仕事では、閉店時間を過ぎても1人で店に残り、毎日残業をしていました。それでも終わらないほどの膨大な作業量でした。これだけ聞けば、時間内に仕事を終えられない私自身に原因があると言う人もいるでしょう。

実際に、会社側もそういうスタンスでした。

「当社は残業を良しとしていない。時間内に仕事を終え、定時に帰る事を推進している」と、高らかにスローガンを掲げていました。勝手に残業をするやつが悪いということです。

私は何度か人事異動を繰り返し、いくつかの店舗を担当しましたが、定時で退社している社員を見たことはありません。

私自身も始発で出勤し、終電で帰ることがほとんどでしたし、時には終電を逃し、職場近くのビジネスホテルやネットカフェに泊まり、翌朝そのまま出勤するという日も少なくありませんでした。

表向き週休2日ということになっていますが、実際は毎週、休日には必ず電話がかかってきて、「忙しいから今から出てこれないか」という連絡が来ました。

時には、「昨日は飲み会で朝まで飲んだから、今日は代わりに行ってくれ」という上司からの連絡も何度かありました。

少ない人員で利益を出すため、過剰な時間外労働が行われていました。

有給についても、会社側は使うことを推奨していましたが、実際に有給を使って旅行に行った社員に対しての執拗な陰口や、戻ってきてからの仕打ち(挨拶に返事をしない、明らかに終わらない量の仕事を振る、など)を目撃し、有給を使える空気ではありませんでした。

とにかく、表向きに見せている会社の姿と、実際の内部で行われている実態に、大きな乖離がいくつも見られました。

極めつけは不正の隠蔽です。

本部からの監査がある数日前から、残業に関するデータの削除作業が行われます。よって、長時間の残業は「怠慢」と見做され、その分の給与は出ません。残業の実態は無かったことになるのです。

時には、大学生のアルバイトにも契約労働時間を越えた残業を強いている店舗もありました。この場合も、もちろん残業の実態はなかったことにして、店長自らが直接自腹で金銭を渡すという行為もありました。

おそらく、ほとんどの店舗でそれが行われているのです。本部も気付いていない訳がありません。

しかし、スムーズに監査を終え、本部の手を煩わせなかった店舗が評価されます。その店舗の店長の昇進は固くなり、サポートした下の社員も昇進推薦を受けやすくなります。

いつまでも昇進出来ない社員に対してのあたりも、当然強くなる会社です。

私は自分が陰口を言われたり、信用を失ってしまうのを恐れ、自分の残業の記録を自らの手で消していくことが正しいことだと思っていました。

私は数年間、他の社員たちと同じく「これらのことは全て社会の常識だ。どこも同じだ」と、上に言われるがまま働いてきました。

しかし入社して6年、肉体的にも精神的にも限界が来ました。

「まともな人は去っていく」とは、よく言ったものです。私の同期や、相談出来る人などは誰もいなくなってしまい、会社の思想に強く染まった人たちだけが残っていました。

その時の私は、入社時よりも体重が15kg減っていました。

「ブラック企業」は決してなくなることはないように思えます。

それは、私がいたこの会社のようにブラックであることを「当たり前」のことだと思い込ませ、あたかもホワイトであるかのように取り繕っている企業が存在するからです。

「うちの会社はホワイトなのに、ここで根を上げていたら、他の企業でやっていける訳がない」と、若い人たちに吹き込み、退職させ難くする手口です。

まだ社会について何も知らない若者たちに「偽りの常識」を植え付け、常軌を逸した量の仕事を与え、達成出来なかった者や逆らった者は「社会人失格」であると思い込ませるのです。

これは、ただ仕事が出来ない人間の戯言なのでしょうか?

だとすれば何故、仕事で欝になる人や、すぐに退職してしまう若者が増えているのでしょうか?

「ブラック企業」の人間は口を揃えてこう言います。「ただ弱いから」だと。

こう言った企業で働き続ける人がいる限り、ブラック企業は増え続け、日本の就職事情はより悪化していくと思います。

そしてそれに伴って、鬱病になる人や、自殺していく若い人たちの増加も止まらなくなってしまうでしょう。

その状況を改善するためにしたこと

私を追い詰めたのは、「少しでも楽をしようとする者を徹底的に糾弾する」と言った、会社の空気でした。

社員全員、一生懸命頑張っている会社と言えば聞こえは良いですが、「残業代は出ない」「休日は出勤する」「有給は使わないのが当たり前」これら全ては社会の常識であるという「偽りの常識」で社員を洗脳しています。

文句を言わせないようにしてホワイト企業の体裁を保ち、不当に長時間労働させられているという事実に、耐えられなくなりました。

ある休日に、「昨晩の飲み会で飲みすぎたから、代わりに出てくれ」と上司から連絡が来た時、私は初めて要求を拒みました。

もうこんな馬鹿げた要求を飲み続ける必要はないと、そう思いました。

素直に要求を受け続けるから、状況がより悪化していくのだと思い、今までの自分に怒りを感じていました。

しかし、それで今後もやっていけるという私の考えは甘かったのです。

次の日、出勤した時にはもう、他の社員やパートの人たちに至るまで、スタッフ全員に私についての事実無根の悪い噂が流れており、どこに居ても陰口が聞こえてくるようになっていました。

6年間、会社の為に、お客さんの為に真摯に働いてきたつもりでしたが、たった一度、上司の要求を拒んだことによりあらぬ噂を流され、そして上司の推薦による昇進も取り消されてしまいました。

私は、昇進を取り消されてしまったことよりも、数年間働いて積み上げてきたと思っていた「信用」が、たったひとつのくだらない噂で吹き飛んでしまうものだったという事実に、深く落胆しました。それは、これまで会社に従ってきた私の心を折るには十分なものでした。

噂を流したのは上司です。確信を持ってそう言えるのは、彼がパートさんたちを集めて私について話している声が、喫煙所から聞こえてきたからです。

それから退職を決意するまでの数日間は、正直に言うと、良く覚えていません。ただ、誰もいない倉庫のダンボールに蹲って、ひたすら泣いたことだけが記憶に残っています。

私は、自分の軽率な行動を悔やみました。

今まで何人もの社員が同じ目にあってきたのを見てきたはずでしたが、上に逆らってやるという一時的に爆発した思いが、この事態を招いたのだと後悔しました。

「逆らわなければ良かった」と思った訳ではありません。

ただ、会社、あるいはそれをバックにつけた上司に思い切ってぶつかるのであれば、それなりの準備をしっかりするべきだったと、今ではそう思います。

一時的な感情のせいで、まんまと罠にはめられないよう、気をつけるべきだったのです。

自暴自棄になってしまっては、相手の思うツボです。精神的にまいっている時だからこそ、今一度、冷静に考えるべきだったと思います。

結果的にその仕事は辞めました。

仕事を辞めた理由

私が退職を決意した理由は、ただ、悪い噂を流され、陰口に耐えられなくなったからというだけではありません。

今まで働いて築いた信頼が、あまりにも簡単に崩れ去ったからです。

私がもっと淡白な性格であれば、給与を貰う為に働いているんだと思えたかもしれません。しかし、私は給与より、他人への信頼を得ることに意義を感じていました。

だからこそ、その信頼がありもしない噂で一瞬で消えた時、今までの時間は無意味であり、そしてこれからも無意味だろうと確信したのです。

退職せずに、もっと会社に対してアクションを起こす事が出来れば、改善出来る部分もあったかもしれません。ですが、はっきり言って、私のこれからの人生の大半を賭けて実行するに足るものだとは思えなかったのです。

仕事を辞めた後、1年以上、毎晩、夢を見ました。これまで聞いてきた陰口の全てが、一気に自分に降りかかってくる夢です。

ですが、後悔はしていません。あの職場に自分の人生を費やすことが、本当に正しいことであると、どう考えてもそう思えないからです。

私がいなくなった職場では、私に対しての罵倒が鳴り響いていることでしょう。それはもう構いません。もう退職した私にとって、それが全てではないからです。

他人の信頼や評価が自分を構築する全てではない。今では、そう考えるようにしています。

ブラック企業に勤めている方へのアドバイス

まず、ブラック企業で働いている人も、そうではない会社で働いている人も、仕事が辛いと感じている人は、「何のために働いているのか」を考えて欲しいと思います。

私がこれを考えるきっかけになったのは、「定年退職した男性が、アルバイトで過労死した」というニュースを見た時でした。

長年働き続けた男性が何故こんな事になってしまったのか、事情はいろいろあると思いますが、自分の未来を見ているような気持ちになりました。

日本は特に、「安定した職業」に対しての執着が大きいです。そして、それを得ていない人間に対する風当たりがあまりにも強いせいで、どんなに辛くても今の仕事を辞める決意が出来ないという人も少なくないと思います。

ですが、あなたがあなた自身の人生を送るために、本当にその会社で働き続けることが正しいのか。あなたがあなたの大切なものや人を守るために、本当に他に手段はないのか、一度だけ考えて欲しいと思います。

「偽りの常識」を植え付けられ、そのせいであなたの人生の視野が狭くなっていませんか。

自分の人生を賭ける価値がある仕事だと、明確に考えることが出来るのなら、続けてもいいと思います。

ただ、疲れた時は、自分の心の声を聞いてあげてください。会社用の自分の声ではなく、本心はどう思っているのかを聞いて欲しいのです。

相談出来る人がいるのなら、迷わず相談するべきです。もし、信頼出来る人がいないのであれば、ひたすら、自分の本心と会話してください。

100%正解の選択なんて存在しないと思います。ですので、可能性の高い方、あるいは、自分が少しでも幸せになれると思う方を選んでください。

自分を一番大切にすることは、悪いことではありません。

自分が一番大切だなんて、まるで自己中心的な人間だと思いますか? 安心してください。そう考える時点で、あなたは自己中心的な人間ではありません。そもそも、自分を大切にすることは、自己中心的とは無関係です。

あなたが現代社会の犠牲になる必要はありません。自分の人生です。自分の本当の心の声のままに生きて欲しいと、そう願っています。

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