保育園の栄養士という仕事自体がブラックだと気づいた

ブラック企業

今回はブラック企業の体験談を聞いてきました。

実際、ブラック企業に勤務された方に生の声を聞くと、独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。

今回、話をお聞きしたのは以下の人です。

【職業】
認可保育園の栄養士 37歳 女性

【勤続年数】
1年

【雇用形態】
正社員

ブラック企業の体験談

私は、新たに保育園でのキャリアを積もうと37歳の時に、保育園で栄養士として働いていました。

見学に行き、フレンドリーでアットホームな雰囲気に惹かれて、就職を決めましたが、そのアットホームさはブラックな体制に続くものだったのです。

どのようなブラック企業だったのか

その保育園は、系列の認可保育園を近隣に5つ持つ保育園でした。

80才近いお婆さんが創始者ということで会長をしており、経営をする理事が長女、私が勤めていた一番大きい保育園の園長が次女、その園長の娘が事務、他の会長の孫たちもアルバイトとして雇われている、完全な家族経営でした。

その為、会長や理事と園長の距離が近く、フレンドリーな雰囲気があり、そこに惹かれて入社を決めたのが間違いでした。

まず驚いたのが、月に一度、休日に全体職員会議が開かれ、もちろんそれは給料が払われることはなく、しかも1日中時には10時間以上拘束されました。

全体職員会議なので、気系列保育園すべてが合同で行われ、会議が開催される場所はそれぞれの保育園で持ち回りで行われ、交通費は出ません。あくまで、この職員会議は職員のスキルアップという位置づけだそうです。

私は、保育園児の昼食、おやつ、および夕食の調理と献立作成が職務の栄養士で、保育士免許は持っていませんでしたが、この全体会議では保育士とともに、歌の練習やピアノの練習をしなければなりませんでした。

そして、この全体職員会議の他にも遠足や運動会の行事の準備で必ず月に一度は休日出勤があり、私は保育士とともに自分の職種とは全く関係のない仕事を無休でさせられました。

有給休暇を使わせてもらえない

月曜から金曜の週5日勤務で、3週に一度の土曜日出勤があるけれど、その分は平日に代休がもらえるというのが求人に載っていた労働条件で、職員会議や行事のための休日出勤については入社してから知りました。

働きだした初めの3ヶ月は、栄養士の同僚2人と3人体制だったのできちんと代休は取れていましたが、同僚が2人とも3ヶ月で辞めてしまいました。

それからは代休なし(だからと言って手当も出ない)で、職員会議と行事がどちらもある日だと月に休みが2日しかないこともありました。

辞めていった同僚は、退職する1ヶ月前に退職の意向を園長に伝えていましたが、園長は採用活動をせず、次の人がやっと1人だけ決まったのは、同僚が退職した1ヶ月後のことでした。

次の人が決まったら、休日出勤分の代休をもらえる話でしたが、もらうことはできませんでした。

また、夏季休暇は土日を含めた4日間の連続の休みがもらえる条件でしたが、こちらもみんなが一度に休むと経営に支障が出るとのことから、社歴の長い人から順に7月8月中の希望の日に休みを入れることになっていました。

保育士免許を持つ園長は栄養士より保育士を常に優先していて、夏季休暇についても、保育士が全員休みの希望をとってから残ったところで栄養士が休むことになっていましたので、たった一人の栄養士である私の休みは7月しか空いていませんでした。

しかし、代わりの人がいないため私は結局7月に休みを取ることはできず9月に取ろうとしたら、ちょうど取れる時がシルバーウィークにかかる時しかなく、それでは休みが長くなりすぎて不公平だと言われ、結局週の中日に2日ずつ取ることになってしまいました。

休暇について驚いたのはこれだけではありませんでした。入社半年後になり有給休暇が付与されたので、休暇を取ろうとしたときのことです。

有給休暇もまた、社歴の長い人、保育士優先で1日に付き1人だけと決められていました。

スタッフは全部で20人以上いたので、結局有給休暇が使える日がなく、辞める時になってまとめて取得しようとしたところ、それも「みんなが忙しく頑張っている時にやめる人が休むなんて常識的にありえない」という理由で有給休暇を使わせてもらえませんでした。

法律上、自分には有給休暇を使う権利があるといったのですが「この園のことはすべて私が決める」と取り合ってもらえませんでした。

また、同僚が職場で食中毒に感染し職務上1週間仕事を休んだことがありました。

しかし、これは病欠であって有給の申請を事前にもらっていないので欠勤になると言われ、同僚は1日あたり1万円の減給となりました。そしてその同僚も、有給休暇を使えないまま退職していきました。

その上、その同僚が休んでいた間、私は代休が取れなくなってしまい、その分の手当ても支給されることはありませんでした。

お金に関して納得いかないことが多かった

ブラックなのは休暇だけではありません。系列のすべての園の合同での社員旅行が秋にあり、毎月2千円ずつ積み立てをしていて、とても楽しみにしていました。

4月入社から10月まで積み立てをして1万4千円たまっていました。行先は熱海の1泊2日の週末旅行でした。バスを1台貸切って途中観光をし1日目の昼食、夕食、2日目の朝食、昼食が含まれていました。

会社からの補助もあるとのことだったので安心していたのですが、積み立て分では足りないと一人8千円請求されました。

それなら行きたくないと伝えると、行かない場合も人数にカウントしているので積み立て分の返金はなく、社員旅行は会社の研修の位置づけなので欠勤扱いになり、ペナルティーで1万円を払わなくてはならないと言われたので仕方なく参加しました。

しかし、小さな子供がいてどうしても参加できない人は、1万円の代わりに、他のスタッフが社員旅行に行っている間に保育園で清掃をさせられていました。

もともと仕事の日に社員旅行に行くのなら分かるけれど、休みの日に参加するのに欠勤扱いになるのはどうしても納得ができませんでした。

こういう理不尽なことがあり、園長に弁明を求めに行くと、園長は途中から下を向いて、何も言わずにただ舌打ちをしたり、話しかけているのに聞こえないふりをして、他の人と話し始めたりするので話が進展することはありませんでした。

お金のことでは、給食費に対しても不満がありました。私は栄養士で自分で食材を発注しているので、1食いくらかかっているかは把握していて、それは大人の分量で300円程度でした。

しかし、園長が設定した給食費は500円。他の保育園では、給食費は福利厚生の一環で無料であったり高くても300円程度、食材費を上回るなど聞いたことがありません。そこで保育士と一緒に園長に抗議をしたところ、最終的には350円になりました。

園長の言い分としては「勝手に安く作る人が悪い」とのことだったので、それからは食材費が350円以上になるように作るようにしました。

この給食費はアルバイトをしている園長の息子や理事長の娘も食べていましたが、2人からは給食費は取っていませんでした。

また、他のアルバイトもいましたがその子たちの時給は850円だったのに、息子と娘は1000円以上もらっていました。

園長が好き勝手に経営していた

家族経営の横暴さはそれだけではありません。

事務として働いていた園長の娘は、雨が降ると遅刻をし、週の半分もまともに出勤していなかったにも関わらず、ベテラン保育士より高額の給料をもらっている話でした。

また、給食で余りが出ると、園長は自宅に持ち帰りそれを自分の食事にしていました。さらに、園の方針に耐えられず次々とスタッフが退職してしまい、人手不足になると園長は自分の友達を雇い始めました。

以前に他の保育園で一緒に働いていた保育士でしたが、子育てでブランクがありキャリアも長くないのにも関わらず、給料や役職は特別待遇でした。

他の一般スタッフは全員強制参加の職員会議も、園長の友達はたまに休んでいましたが減給になっていたかは謎でした。

あまりにブラックすぎてすぐにでも辞めたいところでしたが、保育園栄養士として初めての職だったことと、私が辞めて栄養士がいなくなった時の園児たちの為を思うと、年度替わりの3月まで1年間頑張ってきました。

しかし、今でも思い出すと悪夢のようなブラック企業でした。

その状況を改善するためにしたこと

経営者である会長、理事長、園長は自分の保育園のことしか知らないので、自分たちの保育園がブラックであることに気づいていないようでした。

むしろ、彼らには非常に働きやすく感じていたようです。自分たちのやりたいようにやっていたので当たり前ですよね。

法律的な知識だけでなく経営についての知識もなく、会計については知り合いの会計士に頼んで上手くやってもらっているようでした。

はじめはただの無知だと思っていたので、有給休暇の問題の時などは法律的な根拠を伝えて話すようにしていました。

しかし、理事長や園長は「法律は法律。この園はこの園。この保育園の方針を決めるのは私だから、私が決めたことにはみんな従わなければならない」と全く請け合ってもらえませんでした。

あまりに話にならないので「こちらで労働基準局にさせてもらいます」と伝えたとこともありますが、「勝手なことをしないでちょうだい。労働基準局なんて他人に相談する前に、保育園の専属の労務士に話をしなさい」と言われました。

それから、労務士と話をしたいといっても「今は忙しいから無理だ」の一点張りで、結局労務士と話すことはありませんでした。労務士の名前も姿も見たことがないので、本当にそんな専属の労務士を雇っていたどうかも怪しいところです。

また、休日出勤や給食費など自分だけでなく、他の人も困っていることについて抗議する際は、出来るだけ他の保育士さんなどのスタッフを味方につけて、何人かで集まって抗議をするようにしていました。

しかし、今はどこの保育園も保育士不足で、今の園より高待遇での転職が簡単に出来るせいか、抗議をせずに辞めていく保育士が多かったです。

それに保育士さんに話を聞くと、どこの保育園も家族経営の場所は多かれ少なかれ理不尽な点があるので、多少のことには目をつぶるスタンスでした。

休日出勤の全体会議も、保育園にはよくあることのようでした。それに、なんだかんだ言っても保育士の先生は給与面でも休暇の面でも栄養士より優遇されていたので、私ほど不満のある人はいなかったようです。一緒に抗議してくれる人はあまりいませんでした。

園長や理事長と話したら話した分、不愉快になるだけなので、最終的に退職することを心に決めてからは、いろんな理不尽なことに目をつぶって、出来るだけ園長や理事長と関わらないようにすることで、心の安静は保たれるようになりました。

仕事自体は好きだし、園児たちのことも大好きなので、辞める時は少し残念にすら思えてしまいました。

結果的にその仕事は辞めました。

仕事を辞めた理由

会社に入って初めの9ヶ月くらいまでは、あまりに理不尽なことがあった時は、園長や理事長に抗議をしていましたが、何度抗議をしても改善する見込みが感じられませんでした。

園長は抗議をすると、黙り込んで下を向いて舌打ちをするか無視するようになり、抗議すればするほどイライラして自分ばかりが消耗しているように感じるようになりました。

実際、ストレスで蕁麻疹が出るようになり、だからと言って減給になるので休めないので、体はボロボロでした。

幸い栄養士の求人は多く、無理して話の通じない人たちを変えようとするよりも、職を変えた方が早いと気づきました。

一緒に入社をして3ヶ月で辞めた同僚は、すぐに転職先が決まって、その後なんどか食事をしましたが、一緒に働いていた時のようなストレスもなく、ある意味「辞めたもの勝ち」なんですよね。

私も、転職活動を始めて1社目ですぐに内定がでて、待遇もずっといいところだったので、早く辞めて転職をすればよかったと後悔をしました。

しかし、同僚の保育士とも話をしていて、ブラックなのはこの園だけでなく保育園という場所自体がブラックであると知ったので、転職先には同業の仕事は選びませんでした。

ちなみにその私が働いていた保育園は、私が辞めた翌年、監査で引っかかり問題になったそうです。

ブラック企業に勤めている方へのアドバイス

自分の職場がブラック企業だと気づいたら、まずはそのブラックな状態を自分の力で改善することが出来るかどうかを見極める必要があります。

大企業では、末端の社員の声は届きにくいので、状況を変えるには法的機関に告発するなど、過激な行動が必要となってきます。

もし、自分の力では改善ができないのであれば、早く辞めたもの勝ちです。一刻も早く辞めましょう。もしも辞められない状態であれば、労働基準局など法的機関に相談することをお勧めします。

とはいえ、ブラック企業で働くと精神的にも肉体的にも消耗してしまいますので、冷静な判断が出来なくなる場合もあると思います。そういう時は、責任感など殴り捨てて、思い切ってゆっくり休んでも良いと思います。

次に、そのブラック企業で働く利点を考えてください。お給料がいいとか、人間関係が良い、仕事内容が好きなのであれば、それと、ブラックな環境で働くことによる精神的肉体的負担と天秤にかけてみてください。

それでもお給料の良さなどの利点の方が上回るのであれば、その後に、その利点が転職して得ることが出来るのかを考えてください。

転職しても、満足のいくお給料をもらえるのであれば、すぐに辞めてください。

他の同僚のことが気になる、社会のためにブラック企業を何とかしたいと思うなら、頑張っていただいても良いと思いますが、ブラック企業は結局誰かが何かをしなくても自然に滅びると思います。

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