警備員の仕事が辛い!長時間労働のせいで双極性障害になった

今回は警備員の方に仕事の体験談を聞いてきました。
実際、仕事をしている方に生の声を聞くと、意外な現場独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。
今回、話をお聞きしたのは以下の人です。
【職業】
警備員 41歳 男性
【主な業務内容】
契約先の現場を定期的に巡回し、異常がないか確認すること。もし警報機が鳴った時は即座に現場に急行する。これを24時間態勢で行う。
【仕事が辛い理由】
給与や待遇
仕事が辛い人の体験談
今回はこのような質問をしてみました。
- 仕事が辛いと思った理由
- その状況を改善するためにしたこと
- 結果的にその仕事は辞めましたか?
- 仕事を辞めた理由、または辞めなかった理由
- 同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
それでは早速、見ていきましょう!
警備員の仕事が辛いと思った理由
大幅な労働基準法違反の残業時間だったのにも関わらず、それが給料に反映されなくて働くことが虚しくなってしまったからです。
また一応労働組合もあったのだけれど完全に会社の御用組合と化していて、まったく当てになりませんでした。だから労働環境の改善もまるで期待できない状況にありました。
そして残業時間が多い上に深夜の仕事なので、車の運転中居眠り運転の危険もありましたが、会社がそれを考慮する様子もなかったです。
このように危険な環境であるだけでなく、健康面からも大きな問題がありました。睡眠時間がどの社員も少ないので体調不良が常態化していました。
私がその会社に在籍中の5年間で知る限り、5人は病気や事故で亡くなっています。私自身も勤務時間中に居眠り運転をしてしまったり、それが原因で事故を起こしそうになったことが幾度かありました。
私だけでなく多くの現場の人間が管理職に状況改善を訴えてきましたが、すべて退けられてきました。
転職も考えましたが給料が安すぎて貯金の余力もなく、なかなか踏み切れないでいました。
この状況の元凶は人手不足にあると誰もがわかっていましたが、新人が入って来ても給料の安さからすぐに退職してしまい、人が居つかず状況が好転することはありませんでした。
こうして私は転職の機会をうかがいながらもその会社に5年在籍しましたが、思いもよらぬことで退職することになりました。
自覚はなかったのですがひどくイライラし、人当たりも悪くなっていきました。そしてついには会社の近隣の住人とトラブルを起こすこととなりました。
過酷な労働環境のせいで精神病に罹ってしまったのです。それが理由で退職となり現在も療養を続けています。
その状況を改善するためにしたこと
正直に申し上げると半ば諦め気分でしたが、管理職の人たちに話を持ちかけ良い方へと向けないかと誘いました。
なぜ諦め気分だったのかというと、その状況の理由が人手不足であることが明白だったからです。
そして人が集まらない理由も給与が安いからと明白でしたし、会社の経営が悪い方へと向かっているのも現場の空気でわかっていました。
今考えると本当になぜすぐに転職しなかったのか不思議です。
結果的にその仕事は辞めました。
警備員の仕事を辞めた理由
自分の意思で辞めたのではなく、会社の社則により辞めさせられたのです。
私は双極性障害を患ってしまい、医師の指示により会社に行くことを禁じられました。その期間が続いているうちに会社が規定した期間に達して、退職となりました。
もう3年以上経ちますが現在も治療中です。在籍中、治療していた時に会社はなにもしてくれませんでした。
見舞金すらくれず、まったく放置されたまま見返られることもなかったことで、私はこの会社に勤めていた年月はなんだったんだろうと虚しく思いを巡らせました。
そこでこれまでずっと溜め込んでおいた給与明細や勤務表をかき集め、退職と同時に労働基準監督署に向かいました。叩けばボロがどんどん出ました。
さっそく向こうが管理職総出で飛んできました。訴えを取り下げて欲しいと頭を下げに来たのです。
なんだか馬鹿らしくなり、わずかなお金と引き換えに訴えは取り下げました。もう一生縁のないであろう会社のことなど興味がなくなったからです。
同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
我慢は大事だけれど、世の中にはしなくてはいけない我慢としてはいけない我慢があります。それを見極めてください。
でないと一生続くような間違いを引き起こしてしまうかもしれないですよ!我慢は美徳と思うのは大間違いです。