企画デザインのアシスタントの仕事が辛い!やりがいを感じられなくなった

今回はアパレルでの企画デザイン業務のアシスタントの方に仕事の体験談を聞いてきました。
実際、仕事をしている方に生の声を聞くと、意外な現場独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。
今回、話をお聞きしたのは以下の人です。
【職業】
アパレルでの企画デザイン業務のアシスタント 23歳 女性
【主な業務内容】
服飾デザイナーのデザインや企画業務に関してのアシストの全て。例えば、デザイナーの望む付属や生地を探して来たり、デザイナーのイメージを具体的に商品に落とし込み、実際の商品にするところまでが仕事でした。
【仕事が辛い理由】
仕事内容
仕事が辛い人の体験談
今回はこのような質問をしてみました。
- 仕事が辛いと思った理由
- その状況を改善するためにしたこと
- 結果的にその仕事は辞めましたか?
- 仕事を辞めた理由、または辞めなかった理由
- 同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
それでは早速、見ていきましょう!
企画デザイン業務のアシスタントの仕事が辛いと思った理由
アシストであって自分が能動的に行う仕事ではないという事に気付き、続ける事ができなくなりました。
実際デザイナーには「アナタの主観はいらない。私の考えたものを忠実に製品化して欲しい」と言われ、私でなくてもできる仕事であると気付かされました。
あくまでデザイナー主体です。会社全体がそのような雰囲気で、デザイナーやチーフパタンナー以外は軽く扱われているような雰囲気もありました。
人の助けになることに生き甲斐や喜びを感じられればそれでいいのでしょうが、私の場合、自分も表現して行きたいという欲求があったため、アシストだけに生きる事を難しく感じました。
しかし、突出した感性を持つデザイナーの下で働く事は学ぶ事も多く、また業界の重鎮や第一線で活躍する人との出会いもあり、悪い事ばかりではありませんでした。
けれども才能のある人にありがちなエキセントリックな面や、時間等を気にしない性分について行く事がむずかしくなり、結局は3年程で退職することとなりました。
私の他にも同僚も同じタイミングで2人退社し、その後、残ったメンバーにかなり苦労をかけたようです。
やはり、仕事内容にやりがいを感じられなくなるという事は、使う側にも社員への配慮が薄かったのだなと感じています。
その後の社員の入れ替えも激しいようで、若い人材が育っていない現状です。そのまま続けても、女ばかりの職場でいじめまでは行かずとも陰険な事件も起きたのではないかと思います。
その状況を改善するためにしたこと
まずは目の前にある自分の仕事を精一杯やり成果を上げる様努力しました。目の前あるものを片付けないと新しい仕事は任せてはもらえないので、一定の成果をあげ、意見を聞いてもらえるポジションほを確保しました。
その上で職場環境の改善等、少しずつ踏み込んだ内容に言及するようにしました。そうするうちに少しの意見は通るようになり、努力する姿をみた同僚が味方になってくれたりして、だんだんと居心地はよくなりました。
それでも仕事の内容を変えることは非常に難しく、同じような悩みを抱える同僚と役員に直訴もしました。話は聞いてもらえましたが、短期間での改善は難しく、なかなかうまくはいきませんでした。
結果的にその仕事は辞めました。
企画デザイン業務のアシスタントの仕事を辞めた理由
結局のところ、大きく改善させる事は難しいということが分り、退職することとなりました。
デザイナーが上にいる以上、自分がその仕事を取って代わって行える日はこないということに気付いたせいもあります。
なにより共に戦って行こうとした同僚が先にくじけ退職してしまい、心の支えを失いました。共感してもらえる仲間がいないことが心細く、また自分自身のやる気も継続出来なくなりました。
モチベーションを保つ事が出来なくなると毎日は地獄に変わります。
上司を尊敬出来ればよかったのでしょうが、どうでもいいような仕事ばかりを私に任せ、残業もしているのに、自分はさっさと帰ってしまう上司を頼る事もできませんでした。
退社の気持ちが芽生えてから半年は頑張りましたが、結局は会社を去る事となりました。
同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
信頼出来る人に話を聞いてもらう事。声をあげることです。
黙っていても、同僚や上司が自分に対してどのように思っているのかはわかりません。会話することです。
また、与えられた仕事をきちんとこなせない人には信頼も集まりません。まずは、自分に与えられた仕事に対して真摯に向き合ってください。