鍼灸師の仕事が辛い!給料の未払いが一年分たまっていた

今回は鍼灸師の方に仕事の体験談を聞いてきました。
実際、仕事をしている方に生の声を聞くと、意外な現場独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。
今回、話をお聞きしたのは以下の人です。
【職業】
鍼灸師 28歳 女性
【主な業務内容】
就職してすぐ(22歳~)は朝一番に職場に行って準備と掃除。診療開始後は受付・患者さんの案内・電話対応・会計・指示のあった場所への治療。一人前になってから(24歳~)は来られた患者さんへの問診・治療。
【仕事が辛い理由】
労働時間(残業・休日出勤等)
仕事が辛い人の体験談
今回はこのような質問をしてみました。
- 仕事が辛いと思った理由
- その状況を改善するためにしたこと
- 結果的にその仕事は辞めましたか?
- 仕事を辞めた理由、または辞めなかった理由
- 同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
それでは早速、見ていきましょう!
鍼灸師の仕事が辛いと思った理由
ずっと院長からの「修業」という謎の言葉に縛られていました。
就職して1ヶ月後に先輩がさらに上の先輩に「今月給料が入らないと家賃が払えません」という話をしていたのを聞いて、そんなに無駄遣いをしているのかなと思っていました。
そうしたら自分も2ヶ月後ぐらいから徐々に給料が遅れ始めて、最終的(6年後)には約1年分の差が生じていました。
給料が入らないのに院長の羽振りはとてもよく、それに疑問を持った一部の先輩が院長に直談判をしたところ激高。能力もないのに何を言っているんだと怒鳴られ、「毎日ミーティングしろ!」と。
そこから月曜~金曜まで毎日仕事が終わったあと(9時頃~)に12時ごろまでミーティング(院長は来ず、大した勉強にもならないもの)が2年ほど続いたのです。
その間に地元の祖父の肝臓の癌が発覚し、余命1ヶ月と宣告されました。
ある日母親から「祖父の意識がなくなったからもうすぐかも。」という連絡があり、とても気持ちが仕事後のミーティングどころではありませんでした。
そのため通常勤務時間後のミーティングは帰らせてほしいと連絡したところ、「甘えるな!お前がミーティング出ずに家に帰ることになんのメリットがあるのか。おじいさんもお前がそんなわがままに育ってどう思うんだ!」と訳の分からない恫喝をされました。
年末調整のお金も入らず後輩たちの給料も遅れて、新入社員の子も最初の給料が入らず「給料って月末に入るんでしたっけ?月始でしたっけ?」と素直に聞いてくるぐらいの経済観念のなさ。
その中でも院長が百貨店で買った品物(イブサンローランやルイヴィトン)を外商が職場に届けにくるという環境で、ますますもう辞めたいと思いました。
その状況を改善するためにしたこと
直接今週中に給料を入れてくださいと直談判しました。
ミーティングをやめさせるように、外部の人に院長に言ってくださいとお願いしました。
結果的にその仕事は辞めました。
鍼灸師の仕事を辞めた理由
いつまでもここにいると馬車馬のように使われてしまうと思いました。
自分で今の仕事をやっていくために必要な技術や経験はしっかり吸収して、うまく右から左に受け流してやっていくしかないな、と決めたのです。
担当させてもらった患者さんはすごく信頼してくれているし、助けたいという思いがあるのですぐには辞めれません。
けれど「いつ辞める(半年後)」という期限が決まると、それまではモチベーションを保つことができたと思います。
給料も安定させて自分で道を切り開いていこう。しばらく自分の仕事がスムーズにいかなくても、ちゃんと請求しつづければ1年分の給料は入ってくる!と言い聞かせて辞めました。
あと自分が辞めることによって後輩たち(先輩がみんな辞めているので)に迷惑がかからないように、しっかりいろいろなことを教える期間が必要でした。
同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
しばらく頑張って、もうこの経験は私の人生に必要ないな、と感じたらすぐ辞めた方がいいです。
特に給料の遅れは辞めたあとも催促し続けることになるので、その後も気まずいです。
勤務時間も長いと正常な判断ができなかったり、長年続くとだんだん元気もなくなります。
自分の身体をしっかり資本に考えて、やりたい仕事があればどこでもできるのでスパッと辞めた方がいいですよ!