管理栄養士の仕事が辛い!保育園の経営方針についていけなかった

今回は保育園の管理栄養士の方に仕事の体験談を聞いてきました。
実際、仕事をしている方に生の声を聞くと、意外な現場独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。
今回、話をお聞きしたのは以下の人です。
【職業】
保育園の管理栄養士 39歳 女性
【主な業務内容】
保育園の給食全般。献立作成、発注、調理、食器洗浄、おたより作成、アレルギーなど疾患をもつ園児の保護者との面談。
【仕事が辛い理由】
労働時間(残業・休日出勤等)
仕事が辛い人の体験談
今回はこのような質問をしてみました。
- 仕事が辛いと思った理由
- その状況を改善するためにしたこと
- 結果的にその仕事は辞めましたか?
- 仕事を辞めた理由、または辞めなかった理由
- 同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
それでは早速、見ていきましょう!
管理栄養士の仕事が辛いと思った理由
入社当日の同期入社の顔合わせで「有休やボーナスは研修に使え」との指示されました。
実際希望していないのに、宿泊が必要な遠方への研修日程を勝手に組まれます。拒めば「辞めていいのよ」と言われました。
給食室の管理栄養士業務は衛生管理マニュアルに沿って行っているので大きな不満点はなかったですが、保育園という業種の都合上イベントが多く、更にタイムカードがないため連続出勤20日などザラ。残業代はもちろんつきません。
系列の保育園がいくつかありますが、通勤できない地域の保育園は事前に申告していたのを無視して人事配置する会社でした。
拒否すると「一人暮らしすれば」「車で通勤すれば(駐車場代は自腹)」と言われます。
施設を豪華に見せたいためにリフォームにお金をかけ、またイベントも大掛かりで開催するので場所代がかかり、結果従業員のボーナスがカットされます。
上層部へゴマをすらない者は空気扱い、または邪険にされます。
会議がやたら多く「議論は良いこと。反対意見もどんどん出して」と言われますが、結局YESマンだけを求めている感じでした。
保護者への態度もあからさまで、保育園のイベントに協力的でない保護者への態度がそっけなかったです。
元気な子どもがお気に入りで、おとなしくてはっきり物を言わない子どもは「何考えているんだか分からない」「あそこの家は○○だから」などと休憩室でネタにされます。
ある日従業員の一人が倒れました。脳梗塞で何とか命は助かったものの、車いす生活になりました。
これ以上私も犠牲になりたくない、そう思って退職を決めました。
その状況を改善するためにしたこと
当時は管理栄養士受験の実務経験を積むために3年在籍しないといけないので、クビになってはいけないと嫌われないようおとなしくしていました。
目立つと優先的に研修に行かされる可能性があるため、目立たない存在でいようとしていました。
そのため経営方針に意見したり、拒否したりはできなかったです。
退職する数ヶ月前からイベントを欠席したり、少しずつフェードアウトする感じで行動していました。
結果的にその仕事は辞めました。
管理栄養士の仕事を辞めた理由
系列の保育園がいくつかあり、通勤できない地域の保育園は事前に申告していたのを無視して人事配置されました。
無理だと言っていたのに配置されたので「通えないし一人暮らしするお金もないし、車も持っていないので辞めます」と申し出たら、すんなり別の通勤可能な保育園へ配置変えされました。
入社初日から将棋の駒のように扱われているなと感じましたが、「私でなくてもこの保育園はいいんだ」と思って退職意思が決定的になりました。
またアットホームな雰囲気をウリにしている保育園で、アットホーム=プライベートの共有と考えているので、家庭のことなどにズカズカ踏み込んで聞かれたり、園児の家庭の噂話が飛び交っているのに耐えられなかったです。
5年いて給料がほとんど変わらなかったのも一因です。
同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
他の保育園で勤務する栄養士も同様な感じでした。
新卒で管理栄養士を目指す人は、保育園就職は止めた方がいいです。時給に換算したら850円程度にしかならなりませんでした。
管理栄養士のスキルも上がらないので、頑張って病院などへの就職をお勧めします。