不動産営業の仕事が辛い!ブラック企業のせいで適応障害になった

今回は不動産営業の方に仕事の体験談を聞いてきました。
実際、仕事をしている方に生の声を聞くと、意外な現場独特の辛さがあったのでシェアしたいと思います。
今回、話をお聞きしたのは以下の人です。
【職業】
不動産営業(内勤) 20歳 女性
【主な業務内容】
お客様から電話、インターネットで問い合わせが来た物件(月極駐車場)について空き状況・諸条件を調査し、自社利益率の高い物件を提案する業務。
【仕事が辛い理由】
労働時間(残業・休日出勤等)
仕事が辛い人の体験談
今回はこのような質問をしてみました。
- 仕事が辛いと思った理由
- その状況を改善するためにしたこと
- 結果的にその仕事は辞めましたか?
- 仕事を辞めた理由、または辞めなかった理由
- 同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
それでは早速、見ていきましょう!
不動産営業の仕事が辛いと思った理由
物理的に達成不可能なノルマ(営業担当の売り上げになる金額目標)を課せられ、早出・深夜残業・休日出勤が常態化していたことがまず体力的に辛かったです。
更に、ノルマを達成できないと上司から所謂『詰め』を受け、「お前は本当にダメな奴だ」「できないのは甘えだ」「寝ないで目標達成しろ」などから始まり、最終的には人格否定とも受け取れるような暴言も受け、精神的にも辛いことが多々ありました。
また、会社としてのコンプライアンス違反が多く、違法と分かっていながら強制される業務が多かったです。
もちろん会社として責任を取る姿勢は見られず、何かあった際には全て社員の責任にするつもりであろうことが容易に分かりました。
プライベートと仕事の区別はつけられず社用携帯も支給されなかった為、業務時間外は自分の私用携帯で顧客と連絡を取っていました。そのことについては会社も把握しており、むしろそれを推奨するような雰囲気もありました。
そのような生活が続き、あまりの体調不良と精神的不調(常に胃痛・頭痛に悩まされ、仕事をしていると突然涙が出てくる等)から心療内科を受診したところ『適応障害』と診断され、医師からは「1ヶ月の休暇を必要とする」との診断書を渡されました。
それを会社に提出して休職を申し出ましたが、直属の上司及び統括の上司との面談で「辛いのはみんな一緒」「休職をするくらいなら辞めて欲しい」と言われたのです。
服務規程には医療機関(産業医の指定は無し)からの診断書、またはやむを得ない理由がある場合には一定期間の休職を認める旨があったのですが、結果として診断書は受理されず、退職を余儀なくされました。
その状況を改善するためにしたこと
在職中は心身共に疲れきっており、何か改善策を考えたりなどする余裕はありませんでした。
ただひたすら「この状況から抜け出したい」と思い、ノルマを達成したりもしましたが、残業時間や上司からの暴言は変わらなかったです。
結果的にその仕事は辞めました。
不動産営業の仕事を辞めた理由
心身共に限界に達していたためです。心療内科に通い始めた時期にはもうすでに平常心で仕事をこなすことができず、会社の人間全てに萎縮していました。
当時婚約者がいたため、休日に仕事の電話をして嫌がられることも多かったです。
ノルマは達成していたものの、体調不良で仕事を中断してしまったりすることも増えていたので、会社に迷惑をかけている自覚も多少あり、このままではいけないと思いました。
休職を申し出ましたが会社に却下されたタイミングで、完全に会社及び仕事に対する熱意は無くなりました。周囲の人に相談したところ、退職を勧められました。
また同期入社の社員と、入社当時面談をしてくれた管理部の上司が退職することも重なり、退職を決意しました。
同じ仕事の悩みを持っている方へのアドバイス
営業職は(もちろん業種・職種・企業規模にもよりますが)基本的にブラックです。
内勤の場合は拘束時間も長く、毎日目標達成率を公開されたりして、肉体的・精神的どちらも辛いことが多いと思います。
私は当時、労基法などについても無知で、付け焼き刃の知識が多かった為、上手く丸め込まれてしまった部分も多かったと反省しています。
まずは「自分の会社、ちょっとおかしい?」と少しでも感じたら、周りの人に相談してみましょう。
また、体や心に異変を感じたら早めに病院へ行き、医師に相談するべきです。ブラック企業はこれから徐々に淘汰されていく時代になると思います。
それにはまず、末端の社員たちがしっかりと声を上げていくことが大切です。